アルメニア首相「基本合意できた」 会談中止のアゼルバイジャン批判―平和条約は未交渉・ナゴルノカラバフ
https://www.jiji.com/jc/article?k=2023100500206&g=int
『アルメニアのパシニャン首相は4日、アゼルバイジャンのアリエフ大統領が急きょキャンセルした5日予定の会談で、係争地ナゴルノカラバフの和平に関して基本合意に署名する用意があったと主張した。
パシニャン氏は「概念文書」と表現しており、恒久的な平和条約とは異なるとみられるが、同氏は「あす重要な決定を発表するチャンスがなくなったのは残念だ」と述べ、アリエフ氏を暗に批判した。
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議会での発言をタス通信が伝えた。
パシニャン氏は「(会談取りやめは)われわれの責任ではない」「私はこの文書に署名する用意がある」と説明。和平に後ろ向きなのはアゼルバイジャンだと内外に印象付ける狙いがあるもようだ。
会談は、欧州連合(EU)加盟・非加盟国で構成する「欧州政治共同体」会合が開催されるスペイン南部グラナダで予定。アゼルバイジャンが9月、ナゴルノカラバフで軍事作戦を行い、アルメニア系勢力が事実上降伏して以降、両首脳にとって初めての顔合わせとなるはずだった。
もっとも、敗北の現実を突き付けられているのはアルメニアだ。
パシニャン氏は議会で多数派の与党に支持されるが、アゼルバイジャンに徹底抗戦しなかったことから、野党から退陣要求が強まっている。
パシニャン氏は4日、「私が辞めることであらゆる課題が解決されるのなら、すぐにでも辞める」と強調。現実は逆だとして、軍事力に頼らずに和平を模索する考えを示した。
アルメニア系勢力の武装解除や住民の再統合をうたった9月20日の停戦合意に基づき、同勢力とアゼルバイジャンは既に数回協議した。
ただ、パシニャン政権とアリエフ政権の間では、同26日にブリュッセルで高官級が接触した程度で、平和条約に向けた本格的な交渉は行われていない。 』