空軍戦力の比は今、どうなっているだろうか。

空軍戦力の比は今、どうなっているだろうか。
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『ストラテジーペイジ の2023-10-2記事。

    空軍戦力の比は今、どうなっているだろうか。

 米軍は1万3000機の軍用機を擁し、圧倒的である。全世界の軍用機が5万3500機なので、その四分の一が米軍機なのだ。

 露軍は衰えたりといえども4100機の軍用機をもっている。中共軍の3200機よりまだ多いのである。

 中共の空軍戦力は、台湾+韓国+日本の空軍戦力合計にも、わずかに劣っている。
 また米軍は太平洋戦域にすぐに数千機を集中できるので、米軍が出てきたら、勝負にはならない。

 露軍は極東に航空戦力を移動させることはできない立場である。北方以外のすべての国境が、ロシアの敵ばかりだからだ。

 1943のクルスク戦(7-4~8-27)について、庶民の皆さんは認識をあらためて欲しい。あの会戦の途中まで、ドイツ軍は頑強だった。なぜか? 途中まで独軍戦闘機が、数が少なかったのに、善戦していたためだ。

ところが7-10にシチリア上陸作戦が始まり、イタリアがまずいこと(8月にシチリア陥落、9-9バドリオ政権が降伏)になってきたので、ヒトラーはルフトヴァッフェをロシア戦線から抽出してイタリア方面に移動させた。それでクルスク会戦の流れが逆転したのだ。空軍戦力は、露軍相手の地上戦に大いに影響するのである。

 ところで米空軍は納税者に向けて強調したい。戦闘機パイロットは「累積飛行時間」が肝腎なんだと。

朝鮮戦争で北鮮マークの「ミグ15」を操縦していたソ連パイロットは、それまで「ミグ15」で訓練なんかしていなかったのに、北鮮人パイロットよりもはるかに優秀だった。これはWWIIのベテランだったからだ。』