韓国メディア「ドイツが『欧州の病人』と呼ばれる事態になった……

韓国メディア「ドイツが『欧州の病人』と呼ばれる事態になった……経済構造の似ている韓国もやばいのでは」: 楽韓Web
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『病人と化したドイツ…韓国は違う未来へと進めるか【コラム】(朝鮮日報)
好調だった韓国とドイツ、成長率がともに下落…産業集中と中国依存がそっくり(中央日報)

 欧州諸国がため息をつきながら「ああ、昔であれば」を繰り返す例は多いが、「ドイツが病人と化した」という最近のニュースは本当にショックだった。経済が停滞することはあり得るにしても、病人レベルだとは想像もしなかった。

欧州では、南欧のポルトガル、イタリア、ギリシャ、スペインが、その頭文字を取って「欧州のブタ(PIGS)」とののしられるほどに厄介な存在だった。

ところが、欧州最大の経済大国であるドイツが最悪の経済難に見舞われ、さらに今年は経済がマイナス成長に陥るだろうという見込みまで出ている。ドイツも闘病の事実を認めた。オラフ・ショルツ首相は今年8月末、大規模な法人税減免パッケージ法案を打ち出し「ドイツ経済は病気になった」と白状した。

 筆者が子どものころ、ドイツ(当時は西ドイツ)は韓国人がぜひとも手本にしてついて行くべき国だった。

第2次大戦の敗戦国であるあの国の人々は、たばこを吸うときも幾人か集まり、1本のマッチでめいめいのたばこに火をつけると聞いた。正直で、勤勉節約し、科学と技術、産業を発展させ、「ライン川の奇跡」を起こしたとされていた。「漢江の奇跡」を夢見る韓国人のロールモデルで、経済発展分野の「兄貴」のような存在だった。 (中略)

 こうした観点から、「ドイツ病」の発病は、英国病とそっくりだ。過去の成功モデルや成果に酔って革新と変化を遠ざけた。米国と中国が電気自動車の開発を先導している間、ドイツはガソリン・軽油を使う内燃機関自動車に執着した。ドイツの産業は競争力を失い、市場から退けられていった。
(引用ここまで)

 最近になってドイツが「欧州の病人」呼ばわりされるようになってまして。

 主要国の中では唯一、今年の経済成長率がマイナスになるのではないかともされています。

 とはいえ、病人扱いするほどきつい状況下っていうと欧州中央銀行(ECB)がひょいひょいと利上げしているのでそこまででもないのかな、とも感じますが。

 ここまでユーロの安さにフリーライドして、なにもしなくても輸出好調であったことが最大の原因でしょうね。

 そこにドイツの貿易依存率の高さ、対中依存率の高さが影響して一気にマイナス成長(が予想されるほど)へと経済が落ちこんだと。

 でもってですね、妙にそれを韓国が気にしているのですね。

揺れる製造業強国ドイツ… 「経済構造に似た韓国も備えなければならない」(アジア経済・朝鮮語)

 9月頭くらいからこんな感じで「韓国経済は構造的にドイツに似ているから気をつけなければならない」としています。

 確かに高い外需依存と対中依存で貿易がやられたら目も当てられないっていうのは実際に似通った部分ですかね。
 でもま、ドイツはなんだかんだで欧州圏での経済的盟主としての地位はそのままですよ。
 一時的なつまずきはあったとしても、なんだかんだでやっていけるでしょう。

 韓国はそういった環境にない。

 かつてのように中間材を作った端から中国に向けて輸出できるような情勢でもなくなった。

 というか、中国でも韓国でも不動産バブルが盛大な音を立てて弾けようとしている。
 この動画はなかなか味わいがあります。

 借り入れ借り入れで建設をしてきたものが止まってしまった以上、再スタートは難しい罠。

恒大集団が中国国内に作り始めたが工事が止まっている大型テーマパークの紹介動画。8000亩(約530ヘクタール)は東京ディズニーランド約11個分の面積とのこと pic.twitter.com/CMNehYZ0s9
— 関東在住のえいちゃん (@Eichan_GZ) September 30, 2023

 韓国ではまだプロジェクトファイナンスに輸血をして助けようとしているようですけどね。
 あそこから助かる手段があるのかなぁ。
 まあ、ドイツとか見ている場合じゃないですよ、とはいえるでしょうかね。

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