アゼルバイジャン軍事行動で25人死亡か 米国「停戦を」
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR19CC70Z10C23A9000000/

『【イスタンブール=木寺もも子】アゼルバイジャンが19日に係争地のナゴルノカラバフで始めた軍事行動をめぐり、攻撃を受けたアルメニア側は民間人2人を含む25人が死亡し、138人が負傷したと明らかにした。米国は即時停戦を呼びかけ、フランス大統領府は国連安全保障理事会の緊急会合を要請した。
ナゴルノカラバフは国際的にアゼルバイジャン領と認められているが、アルメニア系住民が1991年に「ナゴルノカラバフ共和国」の樹立を宣言した。2020年にアゼルバイジャンが大半を奪還した後も一部を実効支配している。
アゼルバイジャンは19日「対テロ作戦」を開始し、アルメニア軍の撤退と「共和国」政府の解体を要求した。ナゴルノカラバフの中心都市ステパナケルトを攻撃しているもようで、空爆に加えて地上軍も動員しているという。民間人への攻撃は否定している。
【関連記事】アゼルバイジャン、対アルメニア係争地で「対テロ作戦」
アルメニアのパシニャン首相は19日の声明で、ナゴルノカラバフにはアルメニア軍が存在しないと反論した。「現時点では、我々は無計画な強硬措置に訴えるべきではない」とも述べ、アルメニア軍として軍事的に対抗しない考えを示唆した。
ブリンケン米国務長官は19日の声明で、アゼルバイジャンの軍事的行動は「受けいれられない」として即時停戦を求めた。フランスのマクロン大統領はパシニャン氏と電話協議し、安保理の緊急会合を要請すると伝えた。欧州連合(EU)やドイツも同様に対話の再開を促した。
20年の停戦を仲介し、ナゴルノカラバフで平和維持部隊を展開するロシアのペスコフ大統領報道官は両当事国の政府と「連絡を取り続けている」として、仲介を続ける姿勢を示した。タス通信が伝えた。
アゼルバイジャンと民族的に近いトルコのエルドアン大統領は19日の国連総会演説で、「領土の一体性を守るためにアゼルバイジャンが取る措置を支持する」と述べた。』