間に合わなかった韓国の「高齢社会」準備

間に合わなかった韓国の「高齢社会」準備……半分が無年金の中、「高齢者にも質のよい雇用が必要だ」とメディアは叫ぶものの: 楽韓Web
https://rakukan.net/article/493670798.html

『<準備できていない「老人共和国」韓国>貧困・病気・孤立の泥沼(中央日報)

<準備できていない「老人共和国」韓国>高齢者の貧困・自殺率 OECD1位(中央日報)

大韓民国が老いている。現在65歳以上の高齢者は815万人で、全体人口5184万人のうち15.7%だ。2049年には40%に達する見通しだ。2025年の超高齢社会(65歳以上が20%)に向かって進んでいる。

働くことを希望する高齢者が多いが、良い職場がない。韓国経済研究院によると、韓国の65-69歳の雇用率は48.6%で、70-74歳は37.1%だ。経済協力開発機構(OECD)国家平均より20ポイント以上も高い。しかし内容をみると、ゴミ拾いや登下校の見守りなど短時間の雇用ばかりで、質が高い職場はほとんどない。このため高齢者は貧困の沼に向かう。

65歳以上の高齢者の人口のうち所得が中位所得の50%(相対貧困線)以下の比率は43.4%にのぼる。OECD平均の3倍で圧倒的1位だ。 (中略)

統計庁によると、引退後の最少生活費(2人基準)は月216万ウォン(約22万5000円)。しかし公的・私的年金で受ける金額は138万ウォンにすぎない。さらに引退後65歳まで5-10年間は国民年金を受けることができない。大韓老人会のチョン・ヘフン報道官は「子どもの教育・結婚などに自身の老後資金を注いで高齢者になった親に残っているものはない」と話した。大韓老人会は基礎年金を廃止し、その代わりに誰でも受給できる高齢者福祉手当をつくろうと主張する。しかし減少していく若者にこうした負担を与えるのは不可能だ。 (中略)

世帯主の年齢帯別の資産保有額は40代が5億5370万ウォン、50代が5億6741万ウォンで、60歳以上(4億8914万ウォン)より多い。経済成長の結果、40・50代は現在の高齢者よりも裕福だ。実際、高齢者貧困率は2011年の47.8%から低下している。

問題は二極化だ。純資産の5分位(上位20%)は14億8000万ウォン、4分位は5億6000万ウォンだが、1分位(下位20%)は4000ウォンにすぎない。病気になっても安心して治療を受けるのが難しいほどだ。
(引用ここまで)


高齢者の貧困率は高齢者のうつ病、さらには高い自殺率につながる。韓国の高齢者自殺率(人口10万人あたり46.6人)はOECD(平均17.2人)の中で圧倒的に多い。これは高齢で活動が少ない70代・80代だけの問題ではない。働きたくても職場を得られない60代の高齢者の喪失感と無気力も大きい。それでうつ病になったりもする。 (中略)

韓国経済研究院によると、退社後1年以内に賃金勤労者として再就職する比率は25-54歳の場合は53.4%だったが、65-74歳の再就職率は24.1%で半分にすぎない。正規職、非正規職など雇用形態別にみると、中・高齢層では良質の雇用の減少はさらに目立つ。65-74歳の1年以内の再就職者の場合、正規職への再就職率は4.3%にすぎず、高齢者の雇用の質が大きく落ちると分析された。
(引用ここまで)

 韓国の高齢者問題はかなりきついことになるだろう、とはされています。
 国民皆年金が達成できたのが1999年。
 まだ20年ちょっとしか立っていないので無年金の老人が山ほどいます。

 52%が無年金(基礎年金のみ)であるという統計が今年に出ていますし。
 2019年の統計でも受給率は53.2%であったとされています。

なぜ韓国の高齢者貧困率は高いのですか?(ニッセイ基礎研究所)

 ざっくり韓国の高齢者の半分は無年金であると認識して間違いないところ。
 そんな社会でありながら、平均寿命は日本に次ぐ世界2位。
 そりゃ苦しくもなるわな……。

 高齢者福祉に関しては、なんとか間に合った日本。
 間に合わなかった韓国。
 そして間に合わせるつもりのない中国、といった感じになりますかね。

 なんだかんだいっても日本は富の蓄積が間に合ったので、高齢者福祉もなんとかできています。

 韓国はすでに2060年には国民年金の積立金が枯渇するだろうと予測されていて、対策を迫られています。

 記事では「質のよい雇用」を高齢者層にもと求めているのですが。
 無理じゃないですかね?

 ムン・ジェイン政権では見た目の雇用率増加、失業率抑制のために高齢者の雇用を好き勝手にいじくり廻していました。
 韓国名物の段ボールをリアカーで引っ張る作業ですら「雇用」として扱えるような努力をしてきたのですね。
 段ボールを月に2トン集めたら20万ウォンのボーナスがもらえる。夫婦でやれば40万ウォン。その事業の名称が「幸せ手押し車」なんですよ。

 なんというディストピア。

 ムン・ジェイン政権の5年間ではなにも根本的な対策を施さず、一定年齢を超えたらもらえる基礎年金の増強をするだけに終わったのです。
 「ばらまきに終始した」と批判される所以。

 これまで低負担低福祉だったものをなんとか中福祉くらいまでに引き上げたかったのだけども、国民負担はそのままにしたいという二律背反をやろうとして失敗。

 支持率低下が怖かったのでしょうね。

 おそらく後代では「貴重な5年間を浪費した」と言われることになるでしょう。

 あ、中国ですか?

 中国は……もうすでに破綻しかかっています。あれどうするんだろうな。

 そのあたりの国民の不満を解消するためにも外征する、なんてことがあり得ます。

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