仏政府、ニジェール駐留軍撤退へ 軍事政権と交渉開始
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR067D10W3A900C2000000/
『【パリ=北松円香】フランス政府はニジェールからの駐留軍撤退について同国軍事政権と交渉に入った。仏メディアが5日報じた。マクロン仏大統領はクーデターによって樹立した軍事政権には正統性がないとして、これまで交渉に応じてこなかった。
仏紙ルモンドによるとニジェールの首都ニアメーやその北方に位置するウアラム、そしてマリとの国境に近いアヨルに仏軍1500人が駐留する。このうちの何人が引きあげるのか、またチャドなどの近隣国あるいはフランス本国に向かうのかなどは未定という。
ニジェールからの撤退が現実となれば、フランスはアフリカにおけるイスラム過激派対策の重要な足がかりを失う。
ニジェールの軍事政権は8月3日にフランスとの軍事協定を破棄した。そのうえで1カ月以内の仏軍撤退を要求していたという。仏軍基地周辺では撤退を求める大規模デモも発生していた。
仏AFP通信によると軍事政権が指名したゼイニ新首相は9月4日、仏軍撤退を念頭に置いた「やりとり」が始まっていると明かしていた。一方でフランスと「我々はこれまで多くを共有してきた」として「可能であれば協力関係を維持したい」とも述べた。
フランスはニジェールを含むサハラ砂漠南部における対テロ作戦「バルカン」を2022年11月に終了したものの、同国には引き続き仏軍を駐留させてきた。
軍事政権は仏大使の国外退去も要求しているが、AFPによると大使は現在もニジェールにとどまっている。』