何か、時々、本当に神がいるんじゃないかっていう偶然があるよね。

何か、時々、本当に神がいるんじゃないかっていう偶然があるよね。
http://blog.livedoor.jp/goldentail/archives/32331967.html

 ※ 今日は、こんな所で…。

『先日投稿した記事の追加情報です。「中国で、誰か要人が死んだらしい。」の記事で、中国の主なSNSが、日本の習慣で半旗を掲げるに相当する、バックグラウンドカラーを灰色か黒にするテストを済ませておくようにという指示が中国共産党から出たらしいと書きました。で、一部訂正ですが、あくまで、テストの指示で、実際には、まだ行われていません。これは、事実確認を怠りました。テストの指示が出ているのは、事実です。つまり、既に誰か、中国共産党の上級幹部が死亡しているという事です。ただ、発表していないだけですね。

この人物が誰であるのか正式な発表は無いのですが、今年81歳になり、体調不良が伝えられている胡錦濤前国家主席ではないかと言われています。先日の全人代で、保安員に強制的に会場から締め出された(共産党は、体調不良による退出と説明しています)習近平氏を引き上げた前任の国家主席ですね。実は、習近平氏には、薄熙来という、これも父親が建国の重要メンバーだったサラブレッドの政敵がいました。その時点では、彼が国家主席になるのが順当と考えられていて、習近平氏の就任は、あくまでも繋ぎという扱いでした。この薄熙来氏は、いわゆる権力志向の人物で、青共団出身のインテリであり、実際ダム建設のテクノクラートでもあった胡錦濤は、彼が権力の頂点に立つのは相応しく無いと考えていたようです。ちなみに、ダムの事を設計段階から勉学で知っている胡錦濤は、江沢民が中心になって進めた三峡ダムには、在任中に一度も訪れてません。竣工式の写真にも写っていません。このダムの危険性を知っていて、距離を取っていたと言われています。

その為、自分の後任には、習近平氏を推して、実際に国家主席に就任させました。彼を連れて、日本の天皇陛下にも謁見しています。これは、権力継承の儀式みたいなものです。習近平氏の父親の習仲勲も建国のメンバーですが、毛沢東の方針に靡かず、大躍進政策のゴリ押しで、数千万の餓死者を出した当時の中国を立て直した劉少奇に付いた為、政権中央から左遷されて、地方に送られ、かつ文化大革命の時代には、「反革命分子の息子」として、煮え湯を飲む経験をしています。苦労人なんですね。なので、マシと思ったのでしょうが、彼の権力に対する執着は、想像を超えるものでした。誰も手を出せなかった薄熙来を、「腐敗撲滅運動」を盾にして、失脚させ刑務所に送ると、国家公安部を支配下において、贈収賄・汚職を掘り起こして、障害になる幹部を次々に粛清していきました。

胡錦濤氏の手元には、中国人民にも人気のある、やはり青共団出身のインテリで、経済の専門家でもある李克強氏がいて、つい、この間まで首相をやっていました。彼がいたので、経済的な政策で無茶をできなかったのですが、今は子分の元上海市共産党トップの李強氏が首相です。はっきり言って、習近平氏の腰巾着なので、政策的には無茶苦茶になるのは、凄く目に見えています。

もし、胡錦濤氏が亡くなった人物なら、集団指導体制の象徴である人物が、共産党の内部から消えた事になります。現在、独裁体制と個人崇拝を進める体制の象徴は習近平氏ですが、それに対抗できる人物が消えた事になります。この構図なんですが、ロシアに似ているのですね。

というのは、ロシアも先日、ペレストロイカを始めて、東西冷戦に楔を打った政治家のゴルバチョフ氏が亡くなっています。彼は、旧弊たる共産党の体制を破壊し、資本主義体制を導入し、共産党という硬直した組織を打倒した政治家です。決して臨んだ事では無いにしろ、ウクライナを始めとする東欧諸国が独立国として分離したのも、彼の活動がキッカケになっています。そして、それを気に入らなかったのが、KGB出身で、後にエリツィン元大統領に招聘されて権力の中枢に入り込むプーチン氏です。

つまり、両国とも一つの時代を象徴する前任者が亡くなって、個人崇拝と独裁を良しとする人物が支配する体制に切り替わった事になります。この胡錦濤氏が亡くなったのではないかという新たな根拠なのですが、実は今、マスメディアで、胡錦濤氏の業績について、専門家に評価を聞きまくっているようなのですね。つまり、ニュースで報道したり特番を組んだりする為の情報集めが始まっています。通常、こういう動きは、誰かがトップに就任するか、誰かが死亡した場合に行われます。なので、胡錦濤氏が亡くなったのは、ほぼ確実じゃないかと推測できます。ただし、中国共産党からの公式な発表はありません。

この問題は、かなりセンシティブです。習近平氏は、後ろ盾の無い自分を国家主席に引き上げた人物に仇で返した形になっています。全人代から追い出した場面は、しっかり映像として残っています。おそらく、人事について、胡錦濤氏に話した内容と、議場で発表された内容が違ったのだと思います。全て、自分の子分で固めた習近平氏に抗議をしようとしたら、議場から強制退場させられたという場面です。現在、天災や経済の失敗で苦境にある習近平氏にとって、恩人に唾を吐いた事は、人民のみならず、幹部の中にも心中穏やかではない者が多いはずです。なので、発表のタイミングは、細心の注意が必要なのだと思います。

おそらく、後半月か遅くとも一ヶ月もすれば、正式な中国共産党からの発表があると思いますが、奇しくもロシアと中国に同じタイミングで、同じ意味を持つ事が起きたので、なんだか天に神様がいることを信じたい気分になります。ちなみに、北朝鮮の金正恩も、太り過ぎが体に負担をかけて、心臓病の疑惑があります。彼には娘しかいませんし、まだ幼いです。妹もいますが、彼女を国家指導者に祭り上げて、体制が持つかは微妙です。なんか、シンクロニティーを感じるのですねぇ。 』