ニジェール軍政、フランス大使の追放命令
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCB31CZV0R30C23A8000000/
『【ナイロビ=共同】ロイター通信は8月31日、クーデターが起きた西アフリカ・ニジェールの軍事政権が、旧宗主国フランスのイッテ駐ニジェール大使の外交特権を剝奪し、警察に大使の国外追放を命じたと報じた。ニジェール外務省が25日、大使が会合への招待を無視したことへの報復として、48時間以内の国外退去を要求していた。
フランスは、軍政が追放を宣言したバズム大統領の政権のみを正統と認める立場を取る。ロイターによると、フランス外務省は31日、軍政には大使に退去を求める「権限がない」とした一方、「常に大使館の安全状況を見極めている」とも付け加えた。安全を考慮して大使を退去させる可能性があり得ることを示唆した。
軍政はクーデター直後からフランスへの対立姿勢を鮮明にしていた。大使退去を巡り強硬手段の構えを示したことで、両国関係がさらに悪化するのは必至だ。』