韓国の高齢者、酷暑の中で熱中症になっても段ボール回収をやめられない……100kg集めて500円にしかならなくても
https://rakukan.net/article/500511603.html
『猛暑の中、古紙を拾う高齢者らは熱中症に非常事態……古紙価格下落、二重苦も(マエイル新聞・朝鮮語)
古紙価格の下落と記録的な猛暑で古紙を拾う高齢者たちが二重苦に苦しんでいる。高齢者の経済活動が資源循環にも大きく寄与するだけに、関連対策が必要だという声が高まっている。
2日、光州では古紙を回収していた60代の老人が家で倒れたまま発見された。明け方から道を出た老人は午後1時20分ごろ家に帰ってきた。発見当時、老人の体温は41.5℃に達した。当時、光州には猛暑特報が発効した状態だった。
蒸し暑い中、老人たちは唯一の生計手段である古紙収集を中断したりもする。北区七星洞の大邱陵琴市場で15年間古紙を集めてきた90代のイ某氏は、相次ぐ猛暑に疲れて仕事を辞めた。自宅で会ったイ氏は荒い息づかいを吐きながら「体調が悪くなり仕事をやめる」という言葉だけを繰り返した。彼は一日中扇風機の前でじっと横たわっているように見えた。
暑さを乗り越えて古紙を収集しに行っても、老人たちが手にする金額は非常に足りない。韓国環境公団資源循環情報システムによると、段ボール1㎏当たりの価格は2年前の平均138.3ウォンから前月72.7ウォンへと47%急落した。これさえも老人たちが古物商で段ボール1㎏当たり受け取る価格は50ウォン程度に過ぎない。
5年間古紙を回収している70代のチェ某氏は、「日増しに段ボールの価格が下がる。最近は3時間以上歩き回りながら100kgを集めても5千ウォンしか受け取れない」として「それでもこのお金でも稼ぐためには他の人よりもっと勤勉に動くしかない。競争が激しいからだ」と話した。 (中略)
韓国老人人材開発院のペ・ジェユン副研究委員は「廃止を拾う老人たちはいかなる所属もなく個人的に活動している。対策作りに現実的な困難があるだろう」とし「彼らが必ず訪問する古物商に予算を支援して気楽に休めるよう憩いの場を造成し氷水などを支援するのも良い方法」と明らかにした。
(引用ここまで)
今年は太平洋高気圧がかなり出張っていることもあって、韓国も猛暑といっていい状況になっています。
そんな中でも高齢者は日銭を稼ぐために外に働きに出かけなければならない、という記事が以前ありました。
なぜならまともな年金を得ることができている65歳以上の高齢者はわずか50%ちょい。
一応、下位70%が受け取ることのできる基礎年金はありますが、わずか30万ウォンほどでとても暮らすことはできない額。
というわけで今日もこの熱波の中、韓国の高齢者は段ボールをリアカーに乗せて働くのです。
ちなみに事業として認められていまして。
月に2トン、段ボールを集めたら20万ウォンがもらえるという失業対策をやってました。
地方自治体によってこの事業は行われていまして。
それぞれの自治体で「威風堂々エコ事業団」「幸せ手押し車」「希望グリーン資源」「カートの金の車」等々の事業名となっています(笑)。
でもまあ、こんな酷暑の中で昼間から段ボール回収してたら熱中症にもなりますよね……とのニュース。
ただ、総括的な対策ができにくいのも確かで。
なぜかというとあくまでも段ボール回収業は「自営業」だから。
段ボール回収業だけの対策をするのは公平の原則にもとることになってしまう。
どっちを向いても厳しい話ですね。
ちょっと「幸せ手押し車」には遠いのでは?
さらに古段ボールの価格が下落しているっていうのも大きなダメージになってます。
古段ボールの用途は国内でのリサイクルと、中国への輸出がメインなんですが。
中国はご存じのように経済のリオープンが遅れている……というかもうこれが定着するのではっていうレベル。
韓国も同様に製造業の景況指数BSIが67まで下落している状況。
古紙は経済活動が活発じゃない時はとことんまで邪魔になる存在です。
1日に100kgの古段ボールを集めて5000ウォン、今日のレートで552円。
子供の小遣いだな。
それでも彼らの食べる手段はこれしかないわけです。
リアカーに山のように段ボールを積んでいる高齢者を街中ですぐに見かけます。本当に多い。最短でソウル駅から出て5分くらいで見かけたこともあるくらい。
まあ、きつい社会だな……とは思います。
Twitterで更新情報をお伝えしています。フォローはこちらから→Follow @rakukan_vortex 』