物事が思い通りにいかない時、独裁者にできるのは部下を罵る事だけ。

物事が思い通りにいかない時、独裁者にできるのは部下を罵る事だけ。
http://blog.livedoor.jp/goldentail/archives/32287564.html

『対外的には引き篭もりを決めている中国の習近平氏が、経済の低迷や水害について、部下を罵倒しまくっているようです。命令すれば、それが実現するのに慣れている(例え、作った数字だったとしても)独裁者にとって、それが実現しない事自体がストレスのようです。そして、それは、おうおうにして、自分が気に入って目をかけて出世させた人物に向かいます。BRICSの会議でも、遅れて入場しようと、習近平氏の後を追いかけてきた通訳が、入り口で開催国の南アフリカのボデイーガードに阻止され、言葉が判らないなか、会議のセレモニーや集合写真に参加するという実に頼り投げな姿を見せています。一部では、「習近平もタンピンしている」と陰口も出ています。

これは、ロシア、北朝鮮でも同じです。戦線が硬直して、後退し始めたウクライナ侵攻でも、プーチン氏が部下を面罵する様子が映像で報道されたりしました。そして、これは珍しく北朝鮮から漏れてきた情報ですが、金正恩が自身のお気に入りで、首相にまで引き立てた人物を、公然と汚い言葉で批判したという事が北朝鮮内で報道されています。こういう場合、メディアが配慮して、事実関係をボカしたり、表現を言い換えたりして、まぁ、叱責した程度に済ますのが通例ですが、その汚い言葉を、そのまま将軍様の発した言葉として報道した、とても珍しい例です。相当にイライラが溜まって、そう報道しろと言われたか、後継問題で揺れる金一族(金正恩は、太り過ぎで心臓病の持病を抱えていると言われています)を巡って、なんらかの策略が出ているのかも知れません。

これは、共産国特有の特徴でもあります。人智で、どうにもならない事でも、思想や団結で良い結果が得られると考えるのですね。経済を人の統制で制御できると考えた計画経済なんか、その典型です。実際に試す前から、成功するのが期待というより確定しているので、現実のほうを否定するのですよね。信じたい事が現実という、政治でやられると一番迷惑なパターンです。ファンタジーは、どう転んでも現実になりませんからね。

習近平氏も、パーフォーマンスでも演技でも、人民の前に出れば、それなりの効果があるのですが、引きこもっているので、地方政府が動けないのですね。例え、良い結果が出たとしても、独断で動いた場合、後で処罰される可能性があるので、下手に動けないのです。その結果が、河北省の広域に渡る水没です。最深で6メートルの深さまで水没するって、自然じゃ起きないです。』