未成年を労働者として駆り出し始めたロシア

未成年を労働者として駆り出し始めたロシア
http://blog.livedoor.jp/goldentail/archives/32299656.html

『 66万人と言われる労働力不足を補う為、14歳以上の子供を労働者として採用する方針が出たようです。とはいっても、モスクワでハンバーガー食って談笑しているようなスラブ民族(1級市民)には関係の無い事です。地方のイスラム教を信仰する民族やアジア系の民族から、子供を労働力として利用しようとしています。実は、こういった地域は、既に村単位で根こそぎ男性が軍隊に徴用されて、既に孤児になっている子供も多いのです。保護者がいないので、好き放題に使えるという事ですね。

結局のところ、中国がウィグル人やチベット人に社会の歪を押し付けて帳尻を合わせているように、ロシアも大都市のスラブ人の生活を支える為、他民族を犠牲にしています。かつて、レーニンが共産革命を達成し、スターリンが頭角を現し始めた頃、共産主義に傾倒する文化人は世界中にいました。丁度、アメリカ発の大恐慌が起きて、経済が大混乱していた為、金融市場を持たず、労働者の国として成立していたソ連が影響を受けていないように見えたのも理由です。イギリスのバーナード・ショーなども、モスクワに招待されて、共産主義の素晴らしさに感動した手記を残しています。

しかし、この時も、国のシステムが成功して、モスクワが豊かだったのではありません。実は、政治犯認定された多数の市民や、第一次世界大戦で捕獲した捕虜を、奴隷労働させて富を稼いでいたのです。寿命が縮む過酷な労働と引き換えに、モスクワの豊かさは実現されていました。もちろん、そういう負の部分は、招いた著名人には見せず、立派な施設や、決められた順路だけを紹介し、共産主義の勝利をアピールしていました。

大恐慌は、数日で市場が崩壊したので、ソ連がプロパガンダに使うネタには困りませんでした。毎日のように、摩天楼から飛び降りる破産者、立派な毛皮のコートを着て、しかし、住む家も無く道端に座り込む女性のホームレス。繁栄からの墜落を象徴する光景は、いたるところで見られたので、そうしたニュースを編集すれば、プロパガンダ映像が簡単に作れます。

結局のところ、最終的なツケは、力の無い人々に押し付けられます。大恐慌で家庭が破産した結果、浮浪児が都会に溢れました。ロシアも、今回のような事態は、2回目です。エリツィン大統領の時代に、ロシアは慣れない資本主義の波に飲まれて、外国の企業に良いように蝕まれ、経済が破壊されました。ディフォルトが起きた時ですね。この時代の子供も、ケアが受けられず、読み書きができないレベルの教育の欠如が発生しました。今は中年になっている、この世代は、無条件に外国人に対して憎しみを抱いている事が多いです。特にスキンヘッドに入れ墨の国粋主義者は、恵まれている外国人を見ると襲ってくる事があるので、ロシア旅行で注意する事項になっています。

この世代は、自分達の受けた仕打ちの原因は、海外の奴らにあると考えているので、純粋に憎んでいます。歴史的な事実から言うなら、ロシアは支配的な立場にいた期間より、支配されていた期間の方が長いです。侵略も複数回経験しています。なので、彼ら的には外国勢力は、自分達を害する悪という事になります。未だに、その意識から抜け出ていないので、勝ち続けている限り、プーチン氏の支持者というのは多いのです。』