処理水放出 国連安保理で中国・北朝鮮が批判 日本は反論

処理水放出 国連安保理で中国・北朝鮮が批判 日本は反論
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230826/k10014174861000.html

 ※ 今日は、こんな所で…。

『2023年8月26日 11時44分

国連の安全保障理事会では、中国と北朝鮮がそろって東京電力福島第一原発にたまる処理水の海洋放出について日本の対応を批判する発言を展開し、これに対して日本が科学的根拠に基づいて発言すべきだと繰り返し反論する場面がありました。

25日に開かれた国連安保理の緊急会合では、北朝鮮が軍事偵察衛星の打ち上げを試みたことについて各国から非難する意見が相次ぎましたが、北朝鮮のキム・ソン国連大使は、自衛権の行使だとして従来の主張を繰り返したあと、処理水の海洋放出に言及し「安保理は、人類の安全と環境を著しく危険にさらす日本を非難すべきだ」などと主張しました。

これに対してすでに演説を終えていた日本の石兼国連大使が追加の発言を求め、「科学的根拠のない主張は受け入れられない」と反論しました。

すると今度は中国の耿爽国連次席大使が「この機会にわれわれの立場を説明したい」と述べた上で日本の対応を批判する主張を展開し、さらに北朝鮮のキム大使が再び発言を求め、中国と北朝鮮がそろって海への放出をやめるべきだと主張しました。

これに対して石兼大使は改めて追加発言を求め、処理水は大量の海水と混ぜ合わせ基準を下回る濃度に薄めてから放出することなどを説明し、中国と北朝鮮に対して科学的根拠に基づいて発言すべきだと改めて指摘しました。
石兼国連大使「並べて論じること自体 適当でない」

北朝鮮が軍事偵察衛星の打ち上げを試みたことをめぐって開かれた安保理の会合で、中国と北朝鮮が処理水の海洋放出に言及したことについて、日本の石兼国連大使は会合の後、記者団に対し「そもそも全く性質が違う話だ。処理水の放出は国際的な基準を踏まえ、かつ透明性がある中で行っている。北朝鮮の打ち上げは安保理の決議違反であり、これを同一のところに並べて論じること自体が全く適当ではない」と述べました。

その上で「中国と北朝鮮からあのようなコメントがあったので、この際、しっかりと日本の立場を明らかにしていく必要があると考えた」と説明しました。 』

原発処理水、中韓も海洋放出 釜山は海産物が観光資源
https://www.sankei.com/life/news/210509/lif2105090039-n1.html

『2021.5.9 23:43

東京電力福島第1原発の処理水の海洋放出の方針が4月に決まり、反発を強める中国や韓国。今月5日の日韓外相会談でも、韓国の鄭義溶(チョン・ウィヨン)外相が「韓国民の健康や安全、海洋環境に潜在的な脅威を及ぼし得る」と懸念を示した。しかし、世界各国の原子力関連施設は原発事故前から処理水と同様にトリチウムを含む水を放出している。韓国・釜山(プサン)のように付近で原子力関連施設がトリチウムを放出しながらも海産物の名所として知られる地域もあり、専門家は反発について「科学的根拠がない」と指摘。説明や補償の必要性を訴えた上で、「釜山の事例は福島の可能性を示す」としており、復興のひとつのモデルにもなり得る。(荒船清太)

 福島第1原発に貯蔵されている処理水は約860兆ベクレルのトリチウムを含む。政府は貯蔵している処理水は大幅に希釈し、毎年最大22兆ベクレルを今後数十年に分けて放出していく方針だが、世界に目を向けると、1年でこの貯蔵量の10倍以上を放出している国もある。

 経済産業省が4月13日にまとめた資料によると、フランスのラ・アーグ再処理施設では2018年に1京1400兆ベクレルのトリチウムを海洋などに放出。英国のセラフィールド再処理施設は19年、423兆ベクレルを海などに流した。中国の福清原発も52兆ベクレルを液体放出している。

 注目されるのが近隣国の韓国だ。釜山港から約30キロの古里(コリ)原発は18年に海洋などに50兆ベクレルを放出し、約80キロ離れた月城(ウォルソン)原発では25兆ベクレルを海洋などに出している。釜山は韓国第2の都市で、工業都市であるとともに韓国最大の海産物市場を抱える観光地としても知られる。釜山港に水揚げされるタイやヒラメ、タコの刺し身にみそなどを付けて出される郷土料理は名物となり、観光客を集めている。

 福島第1原発の廃炉に携わる東京大大学院の岡本孝司教授(原子力工学)は「釜山にできて福島にできないことはない」と話す。

 反発を強める中国や韓国について、「いずれも自国でトリチウムを放出しており、科学的に冷静に対処すべきだ」とした上で、「処理水を放出すれば、今後原発から取り出されるデブリ(溶け落ちた核燃料)の管理も容易になる」と廃炉につながる点も強調する。

 ただ、放出にはいまだ忌避反応も強い。岡本教授は、分かりやすい言葉で現状を正しく伝えることが必要だと強調。「万が一、風評被害が生じた場合はきちんと補償する体制も整えるべきだ」としている。』

トリチウムの年間処分量 ~海外との比較~
https://www.env.go.jp/chemi/rhm/r4kisoshiryo/r4kiso-06-03-09.html

『「ALPS処理水」を海洋放出するにあたり、放出するトリチウムの年間の総量は、事故前の福島第一原発の放出管理値(年間22兆Bq)を下回る水準とする方針です。

トリチウムは、国内外の原発・再処理施設においても発生しており、各国の法令を遵守した上で、液体廃棄物として海洋や河川等へ、また、換気等にともない大気中へ排出されています。

上のグラフにも示すように、「ALPS処理水」の処分時に放出するトリチウムの年間総量22兆Bq未満という量は、海外の多くの原子力発電所等からの放出量と比べても低い水準です。

本資料への収録日:2022年3月31日 』