ウクライナ軍、クリミア西部に配備されたロシア軍のS-400破壊に成功
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/ukrainian-military-successfully-destroys-russian-s-400-deployed-in-western-crimea/#comment_headline







『ロシア軍占領下のクリミア西部にあるタルカンクート岬付近で計7回の爆発音が報告され、ウクライナ国防省情報総局は「タルカンクート岬のオレネフカ村周辺に配備されていたS-400を破壊した」と発表、攻撃の様子を収めた映像も公開した。
参考:В Крыму прогремели взрывы: вероятно, поражены РЭБ оккупантов и ракетный комплекс “Бастион”
参考:В Крыму поразили противокорабельный комплекс оккупантов “Бастион” – Андрющенко
参考:В ГУР подтвердили взрывы в Крыму: показали видео уничтожения ЗРК С-400 “Триумф”
S-400に攻撃が命中して爆発を起こす様子も公開しているが、これをどうやって攻撃したのかは明かしていない
ロシア軍占領下のクリミア西部にあるタルカンクート岬付近で計7回の爆発音が報告され、オデーサ攻撃に使用されているバスチオン(K-300PのことでP-800の地上発射バージョン)と、低空及び超低空域の目標検出と追尾に使用されているレーダー(S-300やS-400に目標データーを提供する48Ya6-K1)が破壊されたとКрымский ветерが報告、マリウポリ市長の顧問を務めるアンドリュシチェンコ氏も「バスチオン(※「要塞」という意味だそうだ)が破壊された」と言及している。
ウクライナ軍がタルカンクート岬をどうやって攻撃したのかは不明だが、ロシア側情報源(Рыбарь)は「タルカンクート岬への攻撃は対艦ミサイルによるもだ」と主張しているのが興味深い。
“前日にウクライナ国防省情報総局(GUR)の兵士を乗せた複数のボートが黒海で確認され、蛇島周辺で計3隻のボートを破壊したが、少し離れた海域にいたボートは取り逃がしてしまった。このボートはタルカンクート岬から約40km離れた海域からクリミア方向を目視して監視していた”
クリヴィー・リフを飛び立った2機のMugin-5が黒海からクリミアに接近し、タルカンクート岬から30km~40km離れた地点でロシア軍の防空システムによって迎撃されたが、直後に海側から3発のミサイルが発射された。この攻撃はハープーンかネプチューンによって行われた可能性が高く、ウクライナは2週間前から蛇島やその東にあるガス生産拠点(黒海に浮かぶ石油掘削施設?)に正体不明の武器を輸送していた”
つまりウクライナ軍は無人機で防空システムの迎撃を誘い、これを海上から監視して位置を報告、蛇島かガス生産拠点に運び込んだ対艦ミサイルで攻撃したという意味だが、GURは「タルカンクート岬のオレネフカ村周辺に配備されていたS-400を破壊した」と発表した。
GURはS-400(恐らくランチャー)に攻撃が命中して爆発を起こす様子も公開しているが、これをどうやって攻撃したのかは明かしていない。
関連記事:ウクライナが初めて露Tu-22M3の破壊に成功、掩体壕の必要性が浮き彫り
関連記事:米国はウクライナ国防省情報総局を監視、ブダノフ少将の大胆な計画を警戒
※アイキャッチ画像の出典:Головне управління розвідки МО України
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投稿者: 航空万能論GF管理人 ウクライナ戦況 コメント: 9 』
『 チェンバレン
2023年 8月 23日
返信 引用
3発ぽっちの亜音速シースキマーが、どうやって防空網をくぐり抜けたのだろうか?
近辺で撃破されたボートというのも何をしていたのか…
明らかになる日は来るのだろうか
5
お
2023年 8月 23日
返信 引用
S400には北と西を同時にサーチする能力が無いか、北側からの低シグネチャ反応を検知するのに半島の防空レーダーが総動員されていたかでは無いでしょうか
片方はブラフ、本命は反対からというお手本のような奇襲でしたね
天晴れです
23 』
『 名無し
2023年 8月 23日
返信 引用
ロシア系の大型対空ミサイルは高い高度を飛ぶ航空機等を迎撃するのは得意ですが、低空を飛んでくるミサイルへの迎撃能力は低い疑惑は前からありますね。
特にシークラッターを処理する能力に欠けるので、海上を飛んできた対艦ミサイルに対応出来なかったのではないでしょうか。
14 』
『 58式素人
2023年 8月 23日
返信 引用
艦載SSMならば、通常、最終誘導はアクティブレーダーホーミングと思います。
これでは地上目標をピンポイントで狙うことはできないと思うので、
多分、最終誘導の方式を改造しているのでは。
ランチャーに当てているなら、パッシブレーダーホーミングではないでしょう。
画像もあるのですから、無人機が誘導と確認に係わってますね。GURのボートも。
どうやってロックオンしたのでしょう。
画像かな、それともセミアクティブレーザー方式でしょうか。
そうなると、クリミア大橋の橋脚も、いずれ、艦載SSMの餌食になるかもですね。
なんだか、嘘か本当か、ロシアは閉塞船を使って自爆ボート対策を始めたそうですし。
5 』
『 名無し
2023年 8月 23日
返信 引用
「ウクライナがドローンで撮影出来てるのが不思議。ロシアの防空網がおかしなことになってる?」ってツイートあったけど
ウクライナが地道に後方を叩き続けている効果が出てるのではないでしょうか?
アメリカの各メディアでは「クリミアへの攻撃は特に無駄」って政府関係者の言葉が報じられてるけど、
アメリカの過去の戦史から圧倒的な物量で相手を圧倒出来ない戦況を冷静に分析・対処する能力はアメリカには無さそうだなと思うこの頃
11 』