北朝鮮と中国、ロシア 旅客便3年半ぶり再開か

北朝鮮と中国、ロシア 旅客便3年半ぶり再開か
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCB189ZG0Y3A810C2000000/

『ロシア極東ウラジオストク空港の広報担当者は18日、北朝鮮国営の高麗航空の旅客機が25日と28日に平壌から飛来する予定だとタス通信に明らかにした。北京の外交筋によると、中朝両国も、北京―平壌間の旅客機の運航の一部再開を協議している。

北朝鮮と中ロを結ぶ旅客便は、新型コロナウイルス対策を理由として2020年2月初頭を最後に運航が止まっており、再開されれば約3年半ぶりとなる。タスの報道ではウラジオストクから平壌へ向かう旅客便情報はなく、北朝鮮から中ロへの出国だけが先に認められる可能性もある。

北朝鮮からは、今月カザフスタンで行われるテコンドー大会に参加する選手らが16日に陸路で中国入りし、18日に北京首都国際空港からカザフスタンへ向け飛び立った。今後、コロナ対策を理由にした出入国規制が陸路と空路の両方で段階的に緩和される見通しだ。

高麗航空のウェブサイトでは平壌とウラジオストク、北京間の運賃が掲載された。いつ掲載されたのかは不明。

北朝鮮は20年1月末から2月初旬にかけ、中ロとの国境を越える人の往来を厳格に統制し始め、同年秋ごろには鉄道やトラックの往来も止めた。鉄道やトラックによる貨物の搬出入は昨年から再開している。(共同)』