ロシアは2025年までに自国内で「シャヘド136」を6000機、製造したい。
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『Defense Express の2023-8-18記事「russia Wants to Make 6,000 Shahed-136 But Struggles to Replicate the Drone’s Engine」。
ロシアは2025年までに自国内で「シャヘド136」を6000機、製造したい。
ロシアはその生産施設のために20億ドル相当の投資をするつもり。
この事業の総監督には、退役したFSB将校がプーチンから任命されているという。
工場のライン長たちは、全員、パスポートを取り上げられて、国外逃亡できなくされた。
現場では防諜のために「符牒」も使われている。ドローンのことは「ボート」。爆薬のことは「バンパー」。「イラン人」のことは「アイルランド人」とか「ベラルーシ人」と呼び変えることになっている。
イランからすべての部品を輸入して組み立てるノックダウン生産は、月産100機だった。今は、この初期段階がおわり(トータル実績300機。計画では7月末までに600機だったが)、逐次にロシアの国内生産パーツを増やしていこうとしている。
機体をロシアが製造し、エンジンをイランが供給するやり方で、とりあえず月産170機強。それで合計1300機を製造したい。
いよいよその次が、エンジンまでロシアで国産する段階となる。月産226機のペースで4000機を完全国産する計画だという。
ただし、電子基盤などの電装系パーツは、西側製でないとダメなので、今後も、闇市場から手に入れるという。
工場には810人の工員が必要だ。しかしまだその予定人数を集めることができていないという。
『WP』の報道で最も注目されるのは、イランはロシア人に技術移転をしてやる気はない、という話。
工場にやってきているイラン人技師は、機体構造に関するテクニカル・データを所持していないという。その秘密は渡さないつもりなのだ。
また、イランからせっかく空輸されてきた部品は、輸送が乱暴なせいか、開梱してみると25%が破損しているという。』