今回のマウイ島の大火災が発生する4日前に、気象台が強風注意報を出していた。
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『Brianna Sacks 記者による2023-8-13記事「Hawaii utility faces scrutiny for not cutting power to reduce fire risks」。
今回のマウイ島の大火災が発生する4日前に、気象台が強風注意報を出していた。今、野火が発生したら、たいへんなことになるよ、と。電力会社「マウイ・エレクトリック」と、その親会社「ハワイアン・エレクトリック」社もそれを聞かされたのだが、火事が起きる前から《すべての送電を止める》なんていう選択はできなかったのである。
風が吹くとなぜ電力網から山火事が起きるか? 空中でケーブル同士が接触してスパークが起きるのだ。
北米では加州が、この強風山火事で過去に手酷くやられている。2017年と18年に。それで加州では、強風警報を承けて電力会社が送電を停めてしまう、計画停電(パブリック・パワー・シャット・オフ)についての住民の理解が、ちっとはある。
週のはじめ、マウイ島で強風のための30本前後の電柱が倒され、立木にもたれかかったり、道路に横倒しになった。一部は、倒れた瞬間まで電線の通電が続いていた状態だったという。
ハワイの電力グリッドは、古びている。電柱は、絶縁されていない木製が多い。それが、植生の密な山林の中を延々と伸びているのだ。1本が風で倒されたら、もう燃えるしかねえ。
専門家いわく。北米の他州の野火・山火事ではしばしば、落雷が観測され、出火原因のひとつと疑われているが、今回のハワイ大火に関しては、落雷は観測されていないと。』