世界の海水温、過去最高 氷河融解や魚資源に影響も―EU機関
https://www.jiji.com/jc/article?k=2023080500130&g=int
『【ロンドン時事】欧州連合(EU)の気象情報機関「コペルニクス気候変動サービス」によると、今月1日の世界の平均海面水温が20.96度となり、過去最高を記録した。
これまでの記録は、エルニーニョ現象が強力だった2016年3月29日の20.95度だった。英BBC放送が4日、伝えた。
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海水温が上昇すると、二酸化炭素(CO2)の吸収能力が下がり、大気中に多く滞留することになるという。
また、専門家らは、氷河の融解を加速させ、海面上昇をもたらすほか、クジラなどの海洋生物が冷たい水を求めて移動すれば、食物連鎖が乱れ、魚類資源が影響を受ける可能性があると強調している。
コペルニクスの専門家はBBCに対し、通常、世界的に最も海水温が上がるのは8月ではなく、3月だと指摘。「記録が今出たということは、来年3月までにどれだけ上昇するか不安になる」と述べた。 』