米、ニジェールの大使館員一部退避へ 軍事支援は停止

米、ニジェールの大使館員一部退避へ 軍事支援は停止
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCB031A70T00C23A8000000/

https://mamor-web.jp/_ct/17499916

『【ワシントン=共同】ロイター通信は2日、クーデターが起きた西アフリカ・ニジェールの首都ニアメーにある米大使館から職員の一部がチャーター機で退避する方向だと報じた。米国防総省は、米軍が実施してきたニジェール軍への訓練などの支援を一時停止していると明かした。

国務省のミラー報道官は2日の記者会見で、大使館は今後も開けておく方針だと説明。職員退避に関する報道については確認を避けた。ニアメーの治安状況は現時点で安定しているとしつつ「注視を続ける」と語った。

ロイターは米政府関係者の話を基に、国務省がチャーターした民間機で大使館員の一部が退避する見通しだと報道。最終的な決定ではなく、大使館幹部は現地で勤務を続けると伝えた。

国防総省のライダー報道官は1日の記者会見で、米軍によるニジェール軍へのテロ対策に関する助言や訓練などの支援を「情勢を考慮し一時停止している」と述べた。

ニジェールが位置するサハラ砂漠南部のサヘル地域では、過激派組織「イスラム国」(IS)や国際テロ組織アルカイダの流れをくむ勢力が活動。米国はテロ対策で重要な役割を担うニジェールに2つの基地を持ち、米兵約千人が駐留している。』