ワグネル、戦闘員の採用「無期限停止」
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR31C8R0R30C23A7000000/
『ロシアの民間軍事会社ワグネルは7月30日、戦闘員の採用を無期限で停止すると通信アプリで表明した。現時点では十分な人数の戦闘員がいるためと説明した。
ワグネル系の通信アプリ「テレグラム」チャンネルによると、採用拠点の活動を無期限で停止した。創設者のプリゴジン氏が「ワグネルはアフリカとベラルーシで活動を続けている」と発言したとも投稿した。ロシア国内で国益につながる部隊を追加する必要が生じれば、採用活動を再開すると述べたという。
一部のテレグラムチャンネルでは、ワグネルの運営資金が減少し戦闘員の採用に影響が出ているとの指摘もある。ワグネルは6月下旬に起こした武装蜂起を丸1日で停止した後はロシア国内での活動を縮小。ロシア国防省は7月12日にワグネルから引き渡された軍備品を撮影した動画を、通信アプリで公開した。
ワグネルの戦闘員の多くは受け入れ先のベラルーシに移動しているもようだ。ワグネル系のチャンネルによると1万人規模の戦闘員が向かったとされる。
ベラルーシ国防省はウクライナとポーランド両国の国境に接する西部ブレスト州などでベラルーシ軍の特殊作戦部隊とワグネル戦闘員による共同訓練を開始したと表明し、ポーランドが警戒感を強めている。
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