「海軍増強、今年30隻を投入」 プーチン大統領が演説

「海軍増強、今年30隻を投入」 プーチン大統領が演説
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR302I80Q3A730C2000000/

『ロシアのプーチン大統領は30日、北西部のサンクトペテルブルクで実施した「ロシア海軍の日」を記念する水上軍事パレードで演説し、「今年だけで様々なクラスの艦船30隻が投入される」と表明した。「ロシアは一貫して艦隊の能力を増強している」と述べ、海軍の強化を続ける方針も強調した。

プーチン氏は演説で、ロシアが一方的に併合したウクライナ南部クリミア半島を本部とし、軍事侵攻に参加している黒海艦隊にも言及しながら、各艦隊の「栄光の歴史」をたたえた。ロシア海軍の最大の使命が「祖国防衛にある」と語り、愛国心に訴えた。

さらに、ロシアの艦隊が「わが国の防衛力において不滅の砦(とりで)をなしている」と述べ、「世界の大洋でロシアの国益をしっかりと守っている」とも強調した。

「ロシア海軍の日」は毎年7月の記念日で、2006年の大統領令で定められた。17年からは大規模な水上軍事パレードがサンクトペテルブルクのネバ川の河口付近やフィンランド湾で行われている。

今年のパレードには45隻の艦船と約3千人の軍人が参加した。27~28日に同市で開いたロシア・アフリカ首脳会議に参加したアフリカ諸国の首脳らも出席した。』