ウクライナで自然発生的に立ち上がったドローン運用集団「エスカドロン」。

ウクライナで自然発生的に立ち上がったドローン運用集団「エスカドロン」。
https://st2019.site/?p=21340

『David Hambling 記者による2023-7-26記事「Russia Prepares An ‘Avalanche’ Of FPV Kamikaze Drones」。

   ウクライナで自然発生的に立ち上がったドローン運用集団「エスカドロン」。いまや彼らは月に1500機のFPV自爆特攻用クォッドコプターを生産/改造していると『フォーブズ』の記者に対して語った。
 1機のコストは数百ドル。

 だがロシアもこの量産競争についてきている。遠からずして、ロシア製のFPV特攻機も怒涛の如く大量に戦場へ補給されてくる。これはもう間違いない。

 ロシア人によるテレグラムへの書き込み。「ランセット」を長い腕のストレートパンチ力とし、FPV特攻機を短い腕のジャブ、フックとする。これらを組み合わせて多層的に戦線を支える。

 FPV特攻機を製造/改造するボランティアやスタートアップは、なにもウクライナの専売特許ではない。

 たとえば「審判の日」という名のロシア人有志集団。現状でもFPV特攻機を百機単位で露軍に納品できると誇っている。その自爆機は、ペイロードが7ポンドで、航続距離5マイル。コストはちょうど440ドルだと。

 また「アルハンゲル」というロシア人グループは、素人をたった2週間の教育で、使えるレベルの特攻FPVパイロットにまで育成するプログラムを、発明した。ウクライナではそれには4週間を要しており、なおかつ3割以上の「落第生」が出ているのだ。

 TASSの報道によると、ロシア司法省は、スポーツ省に対して、「ドローン・レーシング」を、ロシアの公式スポーツ種目にするよう6月20日に命令した。そして2024にはその種目を含めた競技イベントを催行するようにも命じた。

 ところで、プリゴジン叛乱は、意外なところへも影響を及ぼしているという。民間で複数、自発的に立ち上がっているロシア国内の軍事系ドローン団体が、一方ではまた、FSBから、警戒・監視されるようになってしまったという。その技術力とハードウェアと人員を、対モスクワに行使するのではないかと。』