朝鮮戦争休戦70年、経済力「54倍」開いた南北 交流停滞
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM2691J0W3A720C2000000/
『【ソウル=甲原潤之介】朝鮮戦争の休戦から27日で70年がたった。北朝鮮と韓国の1人当たり国内総生産(GDP)は2021年時点で韓国が北朝鮮の54倍まで開いた。南北間の人の往来も途絶え、統一に向けたビジョンが描きにくくなっている。
北朝鮮は27日を祖国解放戦争の勝利の日と位置づける。ロシアのショイグ国防相が記念行事に参加するため北朝鮮を訪問し、金正恩(キム・ジョンウン)総書記と会談した。20年に新…
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『国連貿易開発会議(UNCTAD)の統計によると、1970年の1人当たりGDPは北朝鮮が328ドル、韓国が276ドルで北朝鮮が上回っていた。
当時の北朝鮮は金日成体制を固めて独裁を強化し、社会主義による重工業の発展をめざしていた。資本主義の道を選んだ韓国は最貧国から脱却できず、1965年の日韓請求権協定に基づく日本からの資金で製鉄所などの建設を急ピッチで進めていた。
韓国は80年代にかけて「漢江の奇跡」と呼ばれる高度経済成長期を迎える。サムスン電子や現代自動車などグローバル企業を育て、先進国並みの経済力を手に入れた。
北朝鮮は住民の食料難を解消できないまま、国家予算の多くを軍事開発に投じ続けた。2021年の1人当たりGDPは韓国が3万4940ドルに膨らんだ一方、北朝鮮は644ドルにとどまる。
1990年に統一したドイツの場合、統一前の1人当たりGDPは東ドイツが西ドイツの40%程度の水準だったとされる。東西ドイツをはるかに上回る経済格差の存在が南北統一の壁を高くしている。』
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峯岸博
日本経済新聞社 編集委員・論説委員
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貴重な体験談 冷めた韓国国民とは対照的に北朝鮮の一般市民は南北統一を待ち焦がれている――。7回にわたり訪朝した私の印象です。韓国との関係が最悪だった時でも韓国を悪く言う人がいなかったことも記憶に残っています。苦しい生活から抜けだすための「外圧」を期待しているように感じました。北朝鮮執行部は2021年に党規約を改正し、韓国の人民蜂起を支援するとの記述も削除しています。この70年で韓国との経済力の格差が54倍にも開いてしまったいま、一般市民に韓国への期待や憧れをもたれると体制の揺らぎにつながりかねないとの不安の表れのようにもみえます。
2023年7月27日 14:43 』