インドネシア、生成AI市場が拡大 失敗恐れぬ文化後押し
アジアVIEW
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM249JH0U3A720C2000000/
『インドネシアの国内総生産(GDP)は日本の4分の1の規模だが、スタートアップの数は4倍を超える。起業家精神に富むこの国で生成AI(人工知能)の市場が拡大している。
調査会社の独スタティスタによると、インドネシアにおける2023年の生成AIの市場規模は、20年の10倍を超える2億1260万ドル(約300億円)に達する見通しだ。東南アジアで最も高い。年率30%近い勢いで成長し、30年には11億450…
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『ジャカルタの日本企業の駐在員はインドネシアでスタートアップが増えている背景としてリスクへの寛容さを挙げることが多い。失敗を恐れず、新しい知見や技術を取り入れる進取の気風が根付いている。
日本貿易振興機構(ジェトロ)ジャカルタ事務所の町井健太郎シニアディレクターはチャットボットが金融や電子商取引(EC)の分野で広く利用されていると解説する。「映像制作や医療従事者向けの情報提供などより専門的な生成AIのサービスの展開もみられるようになった」と話す。
一方、生成AIには偽情報や個人情報の拡散が懸念としてつきまとう。インドネシアでは取り組みが企業任せになっているのが現状で、市場の拡大には官民のルールづくりも喫緊の課題だ。
(ジャカルタ=地曳航也)』