タイ旧与党、野党主導の連立参加拒否 「王室改革」懸念

タイ旧与党、野党主導の連立参加拒否 「王室改革」懸念
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGS2332N0T20C23A7000000/

『【バンコク=井上航介】5月のタイ総選挙(下院選)に勝利した野党連合による政権樹立が難航する中、プラユット政権に参加していた主要政党は23日までに、相次いで野党主導の連立政権への参加を拒否した。革新派の第1党「前進党」が掲げる「王室改革」を懸念するためだ。前進党を外した連立を模索する動きも活発になってきた。

タイの下院第2党でタクシン元首相派の「タイ貢献党」は23日、バンコクで中道右派「タイ国民発…

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『タイの下院第2党でタクシン元首相派の「タイ貢献党」は23日、バンコクで中道右派「タイ国民発展党」と親軍派「国民国家の力党」と相次ぎ連立協議を開いた。発展党のワラウット党首は前進党を念頭に「王室改革を掲げる政党を含む枠組みは支持しない」と表明した。別の旧3与党も22日の会談で拒否を表明した。

貢献党は各党との協議の結果を踏まえ、25日にも8党の会合を開く。貢献党は前進党に見切りをつけ、親軍派と組むとの見方が広がっている。会合の結果次第では現在の枠組みが瓦解する可能性がある。

貢献党は5月の下院総選挙で141議席を獲得し、第2党となった。当初は最多の151議席を獲得した前進党を中心とする8党連立政権の樹立を目指し、前進党のピター党首を共通の首相候補としたが、議会の十分な支持を得られなかった。ピター氏は13日の指名選挙で落選し、次の指名選挙には参加できないことが決まっている。連立協議の主導権は貢献党に移っている。

27日に予定されている首相指名選挙の再投票では貢献党から候補を出すが、前進党を含む現在の枠組みのままでは必要な支持は得られない公算が大きい。前進党は王室への侮辱を罰する不敬罪の緩和や徴兵制の廃止などタブー視される政策を掲げ、保守派は同党が与党となること自体に反発している。』