猛暑で世界的に被害が拡散

猛暑で世界的に被害が拡散
http://blog.livedoor.jp/goldentail/archives/32023977.html

『 今年の夏は、世界各地で最高気温の新記録が出ています。中国ウィグル地区で52.2度という殺人的な温度が記録されています。また、欧州も全体的に猛暑で、今まで気候的に冬の暖房施設は必要でも、夏は2週間も我慢していれば、やりすごせた夏の暑さが、我慢できない温度まで上がっています。今までが、そういう気候だった事と、石造りやレンガの家が多いので、欧州ってオフィスや商業施設を除くと、冷房施設が無いところが多いのですね。それで、空調装置が売れているのですが、それでも普及率5%にも満たないと言われています。

当然ながら、農作物にも被害が出ていて、特にスペインのオリーブ・オイルが壊滅的です。暑さで、枯れるオリーブの木が続出して、生産量が激減しています。オリーブ・オイルと言っても、日本では一部の健康オタクが好む程度の需要しかありませんが、欧州では食卓の必需品です。多くの料理のベースになっているので、絶対量が足りなくなると、かなり社会的に大事になる可能性があります。

まぁ、こう書くと、CO2排出規制を前倒しで実現みたいな話が出てくるのですが、もし地球規模で温度を下げるほどに人類の活動を制限しようとすると、1/3を絶滅させないと無理です。既に、人が生活圏を維持している事が、地球環境を変化させている段階になっているので、EV程度じゃ全然足りません。これは、歴史的に実証されていて、人類の歴史の中で、人類の活動が弱まった事で、地球の平均気温が下がった事が一度だけあります。それは、モンゴル帝国が成立して、広い範囲で国を滅ぼし、抵抗する人を殺しまくった100年ほどの期間です。

理由は簡単で、人が活動していた都市が攻撃を受けて廃墟になり、かつそれを再生させる事無く、土に返っていった為、人が活動した痕跡が消えて、自然に戻ったからです。田舎に行くと、都会の人間は、「自然がいっぱい」と感じますが、地球から見ると、田畑が広がっているだけで、十分に人間の為に改造された環境です。人口を支える為に、広大な土地を開墾して農地に変えてきましたが、これ自体が地球温暖化を引き起こしています。ましてや、都市などという不自然な環境は、存在自体が地球温暖化発生装置です。なので、大量に人口が減って、耕地面積が減り、その状態が世紀単位で維持されないと、地球温暖化を止める事などできないのです。

個々人が注意すれば、地球温暖化が緩和させれるという前提で、色々な対策が組まれていますが、科学的に言ってしまえば、もし、止める事を目標にするならば、今の人類の人口を2/3に減らし、それで生じた居住したり耕作したりする必要の無くなった土地を、一世紀以上は放置する必要があります。すると、自然の回復力が目に見える形で効果を発揮して、環境は変化します。やる必要のある事は、限りなく残酷です。なので、CO2削減というニンジンを目の前にぶら下げて、本当の風景を見ないようにしているのが、今の持続可能な社会という活動です。

言ってしまえば、全人類がいちがんとなって、環境対策に取り組んでも、ベースの人口が減らない限り、人類の活動が原因になっている分の地球温暖化は止まりません。そして、今でも、下らない面子の為に、戦争は起こって、大量の資源を塵にして、大気中に有害物質を巻き散らかしていますし、ブラジルでは、密林を燃やして焼き畑農業を展開しています。ブラジルの戦略物資が、農作物だからです。各国の都合で、バラバラに環境破壊を推進している状況で、地球温暖化防止もクソもありません。まさに、「イワシの頭も信心」状態です。

言ってしまえば、このまま人類が存続不可能になるまで、突っ走る以外の方法は、もう取れないのです。「残りの人類の未来の為に死んでくれ」と言われて、自分の命を差し出せますかって話です。さらに、残った人類が、ちゃんと約束を守って、空いた土地を放置するかと言えば、極めて怪しいです。現実が極めて過酷なので、解決方法があると信じる事で、精神の安定を図っているのが、今の状態です。

人類にとっては、悲劇的な人類の将来ですが、地球から見れば、何万回も繰り返された、一つの種の絶滅に過ぎません。言ってしまえば、大した事件でも無いという事です。』