[FT・Lex]Twitter、広告収入半減で債務が一層重荷
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCB190SZ0Z10C23A7000000/
『米起業家イーロン・マスク氏が買収したツイッターの経営戦略が迷走している。同氏はバランスシートを改善するため、抜本的な計画を立てた。従業員を削減し、クラウドコンピューティングのコストを半分近くに削減した。サブスクリプション(定額課金)型サービスを導入し、同氏の言う「言論の自由」を擁護する方針を掲げた。だが、マスク氏本人によると、ツイッターのキャッシュフローは赤字のままだ。しかも競合プラットフォーム…
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『債務の返済額を減らすほうが理にかなっている。買収でツイッターの借入金に追加された130億ドルのうち、無担保の30億ドルの金利が最も高い。マスク氏がツイッターの買収を提案した当時、担保付翌日物金利に連動している同金利は0.3%だったが、現在は5.06%に上昇している。
しかし、ツイッターの新株発行で資金を調達したり、債務と株式の交換をしたりすれば、評価額の引き下げという痛みが伴う。
ではツイッターでは何がうまくいっているのだろうか。マスク氏自身のアカウントはかつてないほど人気が高く、1億4800万人以上のフォロワーがいる。4月末の時点で、2万5000人近くが同氏のツイートに月額4ドルの追加料金を支払っている。このスーパーファンの軍団なら、高い評価額で株式を買いたいと思うかもしれない。しかし、彼らが30億ドルの資金調達に必要な1人当たり12万ドルずつを用意できるとは思えない。
マスク氏がまだツイッターの改革を信じているのであれば、再びテスラ株の一部を売却する必要が出てくるかもしれない。』