JPモルガン、67%増益 金利収入増や買収で過去最高益
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『【ニューヨーク=大島有美子】米銀最大手JPモルガン・チェースが14日発表した2023年4〜6月期決算は純利益が前年同期比67%増の144億ドル(約1兆9900億円)だった。金利上昇で貸出業務などから得られる金利収入が大幅に増えた。5月に米地銀を買収したことも利益を押し上げ、四半期ベースで過去最高益となった。
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事業会社の売上高に相当する純営業収益は前年同期比34%増の413億ドルとなった。5月に買収したファースト・リパブリック・バンク(FRC)の分を除くと、純利益は同40%増、純営業収益は21%増となる。
ジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)は米経済について「底堅く推移している」と指摘した。当面の見通しには「まだ重大なリスクがある」とつづったが、4月時点の「嵐を呼ぶ雲がとどまる」との表現は削除した。
消費者については「余剰貯蓄を徐々に使い果たしている」との認識を示した。食品やエネルギーを除くコアのインフレ率が「しつこく高止まりしている」と言及した。
景気見通しの悪化を考慮し、融資の焦げ付きに備える貸倒引当金は4億ドルを計上した。1〜3月期(11億ドル)よりは減った。貸倒引当金と貸倒損失を合わせた不良債権処理費用(信用コスト)は前年同期の2.6倍となる28億ドルだった。主に消費者向けカードローンで延滞率が増加し、貸倒損失が増加した。
6月末時点の預金残高は2兆3989億ドルと、前年同期から3%減った。買収したFRCの寄与もあり、3月末と比べると1%増加した。貸出残高は1兆3000億ドルと前年同期比で18%増、3月末比では15%増だった。
預金金利と貸出金利の差である利ざやは4〜6月期に2.62%と1〜3月期(2.63%)から減った。前の四半期から減少するのは21年4〜6月期以来2年ぶり。利上げ局面で拡大基調にあった利ざやはピークアウトの兆しを見せた。
4〜6月期の純金利収入は前年同期比44%増の217億ドルだった。23年通期の見通しは870億ドルとし、4月時点の810億ドルから上方修正した。
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