食料高一服も消えぬ「飢え」 途上国、通貨安で悪循環
編集委員 下田敏
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCD1121V0R10C23A7000000/
『小麦や植物油などの食料価格の高騰が一服し、世界的な食料不安は解消されるかにみえる。確かにロシアのウクライナ侵攻直後に比べると食料価格は2割以上も下落したが、国際的な食料支援を必要とする途上国はなお45カ国に上る。食料高騰で貿易赤字が拡大し、それが自国通貨安を招いて輸入や供給がさらに細る食料不安の「負のスパイラル」が広がっている。
7.8億人が食料不安に
国連のグテレス事務総長は12日の食料安全保…
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