米国防総省「ワグネルはウクライナ戦闘に貢献せず」
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN13DR00T10C23A7000000/
『【ワシントン=中村亮】米国防総省のライダー報道官は13日、ロシアの民間軍事会社ワグネルに関し「もはや強力な戦闘能力として貢献してない」と指摘した。別の米軍高官はウクライナ軍にクラスター(集束)弾を引き渡したと明らかにした。
ライダー氏は記者団に対し、ワグネルの部隊の大半がウクライナ東部などに残ったままだと説明した。一方で「強力な戦力としてウクライナでの戦闘作戦を支援していない」と分析した。
ウクライナに残るワグネルの部隊がどのような活動をしているのかについては触れなかった。
ロシア国防省は12日、ワグネルから引き渡された戦車や対空ミサイルを軍事基地に輸送する作業が完了しつつあると発表した。ワグネルの解体に向けた動きを進めていた。
米統合参謀本部のダグラス・シムス運用部長はウクライナ軍の反転攻勢に関し「大きな犠牲を払いつつ地域によって1日あたり数百メートルや1キロメートル(の領土)を奪還している」と記者団に語った。
「我々が望むスピードではないかもしれない」とも話した。第2次世界大戦中の1944年に連合軍が実施したノルマンディー上陸作戦で突破口を開くのに時間を要したと説明。ウクライナ軍が大幅に領土を奪還するまで時間がかかるとの見方を示唆した。
米国は秋までに主力戦車エイブラムスをウクライナへ引き渡す計画だ。シムス氏は「そのときまで反攻が続いているのかどうかは分からないが、引き渡しが完了すればウクライナにとって大きくプラスに作用する」と断言した。
欧州と協力してウクライナに供与する戦闘機F16をめぐり「いま時点の状況ではF16の活用はおそらく理想的ではない」と言及した。ロシア軍が依然として十分な防空能力を備えているためだと説明した。』