ロシア軍のミサイル攻撃は2ヶ月間で1,000発超え、7月も攻撃は続く

ロシア軍のミサイル攻撃は2ヶ月間で1,000発超え、7月も攻撃は続く
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/russian-missile-attacks-exceed-1000-in-two-months-attacks-continue-in-july/

『ロシア軍が6月に実施したミサイル攻撃(Shahed-136を含む)の規模は408発で5月と比較すると185発も少ない計算だが、高価なミサイルの発射数は逆に増えており、防空システムが手薄な地方都市への攻撃で被害は増加傾向だ。

参考:4 погибших, 37 раненых, уничтожены 50 авто и повреждены 30 домов − последствия удара по Львову
参考:Російські “Калібри” спочатку летіли на Київ, але різко змінили курс на Львів, – Ігнат

迎撃率の低下は防空システムが手薄な地方都市への攻撃が増加しているためだろう

ロシア軍が6月に実施したミサイル攻撃の規模は408発で「過去最大」を記録した5月と比較すると185発も少ない計算だが、これは安価なイラン製無人機=Shahed-136の発射数が減っただけで、高価なミサイルの発射数は5月よりも増えており中々興味深いデータといえる。

ロシア軍によるウクライナへのミサイル攻撃(無人機を含む)
2022.09 Shahed-136×26機(24機)
各種ミサイル×5発(4発)
09月の総発射数×31
09月の総撃墜数×28
2022.10 Shahed-136×244機(236機)
各種ミサイル×230発(149発)
10月の総発射数×474
10月の総撃墜数×385
2022.11 Shahed-136×63機(62機)
各種ミサイル×184発(134発)
11月の総発射数×247
11月の総撃墜数×196
2022.12 Shahed-136×99機(94機)
各種ミサイル×261発(186発)
12月の総発射数×360
12月の総撃墜数×280
2023.01 Shahed-136×108機(108機)
各種ミサイル×96発(75発)
01月の総発射数×204
01月の総撃墜数×183
2023.02 Shahed-136×45機(40機)
各種ミサイル×142発(79発)
02月の総発射数×187
02月の総撃墜数×119
2023.03 Shahed-136×89機(71機)
各種ミサイル×79発(38発)
03月の総発射数×168
03月の総撃墜数×109
2023.04 Shahed-136×71機(60機)
各種ミサイル×23発(21発)
04月の総発射数×94
04月の総撃墜数×81
2023.05 Shahed-136×408機(369機)
各種ミサイル×185発(154発)
05月の総発射数×593
05月の総撃墜数×523
2023.06 Shahed-136×214機(169機)
各種ミサイル×194発(132発) 06月の総発射数×408
06月の総撃墜数×314
2023.07
02 Shahed-136×8(8)、Kalibr×3(3)
発射数×11
撃墜数×11
03 Shahed-136×17(13)、スームィの建造物にShahed-136が着弾
発射数×17
撃墜数×13
04 イスカンデルKがハルキウ州のペルボマイスキーに着弾して31人が負傷 発射数×1
撃墜数×1
06 Kalibr×10(7)、ウクライナ西部のリヴィウに巡航ミサイルが着弾して41人が死傷した
発射数×10
撃墜数×7
ロシア軍の総発射数:2,805発、ウクライナ軍の総迎撃数:2,251発

5月に記録された各種ミサイル(Shahed-136を除く)の迎撃率は83%だったが6月は68%に低下しており、これはパトリオットがカバーしている首都ではなく、防空システムが手薄な地方都市への攻撃が増加しているためだろう。

ただ7月の攻撃ペースは5月や6月と比較すると低下しており、この数字だけはウクライナにとって朗報といえるものの地方都市への攻撃は相変わらずだ。

ロシア軍は6日、黒海から10発の巡航ミサイルを発射してドニエプル川沿いにキーウを目指して飛行していたが、急に進路を西へ変更してウクライナ西部のリヴィウに着弾し、41人が死傷、30軒の建物と50輌の車輌が被害を被り、破壊された建物の下には「まだ市民が埋まっている」と報じられている。

関連記事:7/6更新|ロシア軍のウクライナに対するミサイル攻撃のデータ
関連記事:衰える気配がないロシア軍のミサイル攻撃、6月の発射数が360発を越える
関連記事:衰える気配がないロシア軍のミサイル攻撃、6月の発射数は200発以上
関連記事:ロシア軍のミサイル攻撃、首都は守られたが地方都市の被害が増加傾向
関連記事:連日続くロシア軍のミサイル攻撃、ウクライナのミルゴロド空軍基地に着弾
関連記事:世界初の空中消耗戦に挑むウクライナ、戦闘機提供は勝利の助けにはならない
関連記事:止まらないロシア軍のミサイル攻撃、既に6月の発射数は100発以上
関連記事:キーウは無事、クロピヴニツキーの飛行場にロシア軍の巡航ミサイルが命中
関連記事:今日もウクライナ全土で空襲警報、3日夜には弾道ミサイルがドニプロに着弾
関連記事:止まらないロシア軍のミサイル攻撃、Kh-101とShahed-136がキーウを襲う
関連記事:世界初の空中消耗戦に挑むウクライナ、戦闘機提供は勝利の助けにはならない
関連記事:ウクライナ軍のA2ADが機能しなくなる?BukとS300の迎撃弾がまもなく枯渇か

※アイキャッチ画像の出典:Сергій Крук
シェアする
ツイートする
Twitter で Follow grandfleet_info

Tweet Share +1 Hatena Pocket RSS feedly Pin it 

投稿者: 航空万能論GF管理人 ウクライナ戦況 コメント: 25 』

『 旅人
2023年 7月 06日

返信 引用 

このペースだと半導体についても安定供給されちゃってますね・・・

中国で、ちょっと前から純国産CPUが作られているらしく、ロシアの民間人でも入手可能と話題になってた記憶がある。

スペックは8コアで、1世代前のセルロン(2コア)の10~15%程度なんですが、T-90や巡行ミサイル程度であればこれで十分なので、こいつが使われているんじゃないかと、個人的には思ってます。
8

     
    2023年 7月 06日
    返信 引用 

そもそも軍用半導体と商用半導体では求められる性能がまるで違う
軍用半導体はカタログスペックより信頼性が何より重要で商用半導体とは用途が被らないしそもそもロシアはその手の半導体を自前で製造してる
半導体を禁輸すればロシアの軍事生産が止まるとか経済制裁すればロシアの軍事生産が止まるとか門外漢のメディアが勝手に楽観論を吹聴してるだけで現実にはそんな都合よくはない
民生技術で西側が東側を圧倒しているのは確かだけどそれはあくまでも市場の中での商品にとっての話だということを忘れてる
3
    ミリオタの猫
    2023年 7月 06日
    返信 引用 

別の掲示板の情報だと「3月頃に半導体不足で電子機器取り付け前で止まっていた物が有った戦車工場が増産体制へ、中国製でも目処がついたのだろうか動き始めているらしい」との事なので、半導体の供給目途が付いたのは確かなんですが、これを米国が何時までも見逃すはずは無いので、今後どうなるかに注目でしょうね
6
    くらうん
    2023年 7月 06日
    返信 引用 

消耗品なら、5nm3nmクラスの最新型は必要ないですからね。
少し前に、ロシア軍への半導体供給量は侵攻前の水準にほぼ戻ったという記事を目にしました。
間に数重の経由地を挟んでいるので当然値段は高騰はしているらしいですが、ミサイルの枯渇というのはもはや望めなさそう。
サーマルサイトなど、戦闘車両や航空機に積むユニットはさすがにおいそれと代替が手に入らないのがまだ救いですが、このままだといずれそれも対処されるかもしれません。
7
    平八郎
    2023年 7月 07日
    返信 引用 

リンク先で言っている通関のデータを元にした分析によるとロシアに輸入される米製の半導体の量は戦前の2.8倍にもなっているそうです。
香港らへんにゴキブリみたいなブローカーが群がっていて、民生品と偽って半導体を大量に買い入れロシアに高値で売るんだとか。
他の調査報道でも似たようなことは言われてますのでカネさえ積めば半導体はいくらでも手に入るような感じなんでしょう。

ただ、巡航ミサイルは増産できても戦車や航空機は厳しい気はしますね。
リンク先でもちょっと言ってますが半導体の輸入は増えているけど工作機械にはそういうデータがあまりない。
戦車の生産には大型で特殊な工作機械が必要だと思いますが、そういうものは制裁を潜り抜けるには目立ち過ぎるでしょう。
ボールベアリングなんかもロシアは弱いと言われてますけどどうするんですかね。
ブルドーザーとか買ってバラすんでしょうか。。。
1