メキシコ海軍が、中米の麻薬組織が建造し、密輸目的で北上させてきた「半没艇」を、太平洋の「バハカリフォルニア」沖で拿捕した。
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『The Maritime Executive の2023-7-3記事「Mexican Navy Captures Large Semisub With 3.5 Tonnes of Cocaine」。
メキシコ海軍が、中米の麻薬組織が建造し、密輸目的で北上させてきた「半没艇」を、太平洋の「バハカリフォルニア」沖で拿捕した。積荷は3.5トンのコカインだった。186個の袋に小分けされていた。
まず哨戒機が、6月27日にこのセミサブを探知したという。
艇内には5人がいた。全員逮捕された。
密輸艇は全長が85フィート。空荷自重は10トン未満だと見られる。無補給で洋上を20日、行動できる。
8ノットで巡航できる。
3500浬の片道の旅ができる。だからコロムビアの河口からサンディエゴ沖にも直航できるポテンシャルがあるが、麻薬組織はそんなことはしない。はるか手前のどこかで、漁船や貨物船に瀬取りさせる。
※5人乗りで、北海道からベトナムまで行けるくらいの航続距離を誇る、10トンの有人艇。乾舷が無いので、水上レーダーではまず発見できない。その航続距離を短縮すれば、3.5トンの積荷を7トンにすることもできるだろう。
こういうのを無人システム化して、南方有事に使えるようにするのに、いくらも予算は要らないはずだ。麻薬ギャングにできることが、国家にはできないとは、どういうことか?』