OpenAIに集団訴訟 米利用者「データを違法収集」
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN293UJ0Z20C23A6000000/
『【シリコンバレー=中藤玲】対話型AI(人工知能)「Chat(チャット)GPT」の米国の利用者らは28日、チャットGPTの開発においてインターネット上の個人情報を不正に集めているなどとして、開発した米新興オープンAIに対し集団訴訟(クラスアクション)を起こした。
原告は10人以上の匿名の利用者で、米カリフォルニア州北部地区連邦地方裁判所に訴状を提出した。オープンAIに投資・提携するマイクロソフトの…
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『訴状によると、原告側は「オープンAIは数百万人もの個人情報を違法に収集して製品を開発・訓練している。ネット利用者を計り知れない危険地帯においている」などと主張。プライバシーの侵害に当たるなどとし、個人情報の削除や差し止めによる救済、損害賠償などを求めている。
日本経済新聞の取材に対し、オープンAIからの回答は得られていない。
チャットGPTなどの文章や画像を自動でつくる生成AIは、基盤となる大規模言語モデルに大量のデータを学習させるなどして開発する。ネット上にある膨大なデータを取り込むとされるが、対象となるデータの詳細は明らかになっていないことが多い。
生成AIの開発などに関する、データの扱いを巡っては、音楽や写真などの分野でも著作権侵害や盗作への懸念が指摘されている。既存作品を学習したAIが新たな楽曲を作るケースが増えており、大手音楽レーベルはスポティファイ・テクノロジー(スウェーデン)などの音楽配信サービスに対し、AIの学習に楽曲を無断で使用しないように要請した。
写真・映像販売の米ゲッティイメージズは、同社の写真を許可なく生成AIに学習させて改変した画像をつくったとして、AI開発の英新興スタビリティーAIを訴えている。』