韓国「拉致問題で国際社会連帯」 朝鮮戦争で10万人抑留

韓国「拉致問題で国際社会連帯」 朝鮮戦争で10万人抑留
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM288PM0Y3A620C2000000/

『【ソウル=甲原潤之介】韓国の権寧世(クォン・ヨンセ)統一相は28日、朝鮮戦争中に北朝鮮に拉致された韓国人被害者の式典に出席した。日米韓3カ国の首脳会談や国連の場で拉致問題解決の意思を確認してきたと説明し「国際的な協力と連帯を強化する」と強調した。

北朝鮮の過去の拉致について「正当化できない反人権的な行為だ」と訴えた。1950年に始まった朝鮮戦争で北朝鮮は韓国に住んでいた民間人を強制的に拉致したと…

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『1950年に始まった朝鮮戦争で北朝鮮は韓国に住んでいた民間人を強制的に拉致したとされる。韓国政府は合計で10万人あまりが北朝鮮に抑留されたと主張する。

韓国に残された被害者の家族には朝鮮戦争後に北朝鮮と通じているなどとスパイ疑惑をかけられ、当局の監視下に置かれた人も多かったという。

権氏は「被害者であるにもかかわらず社会の誤解や差別のなかで苦難を経験してこられた。韓国政府が皆さんの痛みをいやし、困難に対処するのに十分な役割と義務を果たすことができなかった」と謝罪した。

式典は軍事境界線に近い韓国北部の京畿道・坡州市にある「国立6・25戦争拉北者記念館」の前で開かれた。記念館では韓国における拉致被害の実態に加え、日本人を含む海外の拉致被害者についても一部紹介している。』