昨年10月、サウジアラビアで「ザ・ライン」の建設工事が始まった。

昨年10月、サウジアラビアで「ザ・ライン」の建設工事が始まった。
https://st2019.site/?p=21253

『AFPの2023-6-28記事「Why Saudi Arabia’s “The Line” isn’t a revolution in urban living」。

   昨年10月、サウジアラビアで「ザ・ライン」の建設工事が始まった。
 長さ170km、幅200mの、一直線状の地下都市である。
 土地代はタダの砂漠だから、それはいいのだが、深さが500mという。どんだけ工事費がかかるんだ?

 この直線都市には、900万人が住むことを予期するという。ちなみに今、サウジアラビアに、住民900万人もの都市は、ひとつも存在しない。

 いくら、長さが170kmもあっても、そこに900万人を押し込んだら、人口密度は、1平方キロあたり26万5000人にもなってしまう。マンハッタン島よりも10倍も過密である。マニラ市の中心部よりも4倍過密ということだ。

 ※批判者も推進者も、ひとつの話題を避けている。「直線状に細長い地下都市」は、「核攻撃を受けたときに数学的にいちばん生き残りやすい」ということ。その視点を挿入しないなら、こんな不便な人工都市はない。

しかしサウジの皇太子も側近に恵まれてないね。まず数分の一のスケールで、浅い地下に長さ1kmくらいの模型を建設して、問題になりそうなことを点検し、デザインを煮詰めるというステップを踏まないで、いきなり大工事の開始? 

背骨の地下鉄をどうするのかということすら具体的に何も決まっていないのに。この事業予定地のどこかに、地下の核ミサイル基地を建設するカムフラージュに利用しているだけではないのかと、周辺国から勘繰られるぞ。』