米国、ウクライナ武器支援720億円 歩兵戦闘車30両

米国、ウクライナ武器支援720億円 歩兵戦闘車30両
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN27E0G0X20C23A6000000/

『【ワシントン=中村亮】米国防総省は27日、ウクライナに最大5億ドル(720億円)相当の武器支援を実施すると発表した。30両の歩兵戦闘車「ブラッドレー」や25両の装甲車「ストライカー」を追加供与する。ウクライナの反転攻勢をさらに後押しする。

国防総省のライダー報道官は27日の記者会見で武器支援のタイミングに関し、民間軍事会社ワグネルの武装蜂起とは「無関係だ」と言及した。ロシアの混乱に乗じるために支援を早めたり、規模を増やしたりしていないと説明した。

武器支援では地対空ミサイルシステム「パトリオット」や高機動ロケット砲システム「ハイマース」の弾薬も盛った。地雷除去に使う装置も供与する。ロシア軍はウクライナの反攻に備え、地雷を広範に設置したとみられている。

ブリンケン米国務長官は声明で「いま戦場におけるウクライナの需要に直接合わせた装備品を提供して進行中の反攻作戦を支援する」と強調した。ロシアが撤退するまで「米国や同盟国、パートナー国は必要なだけウクライナに寄り添う」と明言した。

バイデン米大統領は25日、ウクライナのゼレンスキー大統領と電話協議した。ワグネルの武装蜂起をめぐるロシア情勢に加え、武器支援について話し合っていた。』