防衛研究所の高橋杉雄・防衛政策研究室長
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCB243ZG0U3A620C2000000/
『ロシアの民間軍事会社ワグネルとロシア軍は、これまでも前線において対立してきた。軍はワグネルを含め、すべての指揮権を一本化しようとした。プリゴジン氏は反発し、ワグネル側から国防次官を出すように要求した。要求が通らなかったため、反乱に踏み切ったというのが、現時点での可能性の一つだ。
プリゴジン氏はプーチン大統領を直接非難していない。今後の展開はワグネルの目標次第だ。これまでのプリゴジン氏の発言の延長線上で考えると、ワグネルの独自性を維持したいということになる。モスクワで何らかの協議が開かれる可能性もあるだろう。
プリゴジン氏は過去にウクライナ侵攻で総動員をかけるべきだとも話しており、ウクライナの戦時体制強化を要求するというのもありえる。
一方で、プリゴジン氏は「戦争の意味がわからない」という趣旨の発言をしたこともある。ワグネルは前線で汚れ仕事をさせられていた。希望的観測では、戦争をやめさせるためにモスクワに向かっているという可能性もある。今の段階でプリゴジン氏の目的を絞り込めるような情報はまだない。
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