ロシア当局、ワグネル創設者に捜査開始 武装反乱の疑い

ロシア当局、ワグネル創設者に捜査開始 武装反乱の疑い
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR240340U3A620C2000000/

『【ウィーン=田中孝幸】タス通信は23日、ロシア連邦保安局(FSB)が民間軍事会社ワグネルの創設者プリゴジン氏の刑事訴追に向けた捜査を始めたと報じた。「武装反乱を呼びかけた」との疑いが持たれている。ワグネルはウクライナ東部の激戦地バフムトの戦闘で大きな役割を担ったが、最近は国防省との対立が深刻化していた。

プリゴジン氏は同日に発表した動画で、ロシア軍の空爆によってワグネルの多数の戦闘員が死亡したと…

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『プリゴジン氏は同日に発表した動画で、ロシア軍の空爆によってワグネルの多数の戦闘員が死亡したと主張。「正義の行進」を始めることで「この悪行に対抗する」と述べていた。ただ、国防省はこれを否定していた。

インタファクス通信によるとペスコフ大統領報道官は23日、プーチン大統領がプリゴジン氏の発言を把握しており「すべての重要な措置が講じられる」と表明した。

プリゴジン氏は別の動画で、ショイグ国防相ら軍上層部が自らの利権のためにプーチン氏をだましてウクライナ侵攻を始めたとも主張。プーチン政権が説明してきた軍事行動の根拠を否定する発言をしていた。

プーチン氏はこれまでプリゴジン氏と国防省の対立に介入する気配を見せてこなかった。プリゴジン氏の今回の一連の発言を踏まえ、これ以上の過激化を座視できないと判断した可能性がある。

プリゴジン氏が刑事訴追される事態になれば、ワグネルも解散状態に追い込まれる公算が大きい。東部ドネツク州などの戦闘で存在感を示したワグネルがウクライナの戦線から完全に離脱すれば、ロシアの一定程度の戦力低下は避けられない。領土奪回に向けた反攻を始めたウクライナとの戦闘にも影響が出る可能性がある。』