パリ航空ショーに、「リーパー」に対抗するクラスの無人機を出展した…。

パリ航空ショーに、「リーパー」に対抗するクラスの無人機を出展した…。
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『Marina DE RUSS 記者による2023-6-21記事「Drones steal the spotlight at Paris Air Show」。

   パリ航空ショーに、「リーパー」に対抗するクラスの無人機を出展したフランスの「Turgis and Gaillard」社によると、全重5.5トンのこの無人機を開発するのに、1000万ユーロ以上かかったそうである。そして量産した場合の単価は、リーパーよりも低くするとメーカーは言っている。すなわち2000万ドル以下に。

 とても重要なこと。この仏製無人機には、米国製の部品をひとつも使っていない。それによって、こいつを他国に売る場合の面倒で厄介な手続き(米国務省と米国議会の承認をいちいち貰い続ける)を、回避するためである。

 マクロンは、欧州は戦略的に米国その他の外部勢力から独立できていなくてはならないと主張している。その路線に沿っている。

 「リーパー」の対抗機を開発するのは容易じゃない。2015年にドイツが、仏・伊・西を誘って「ユーロドローン」というプロジェクトを立ち上げた。しかし試作機の初飛行は予定より2年遅い2026年になってしまいそうである。もう米国に25年も後れをとっているわけである。

 フランスはロイタリングミュニションでも米国から著しく遅れている。「KNDS」というメーカーが今、「スイッチブレード」級の対抗機(レンジ80km)を開発中なのだが、早くとも初号機のテストは18ヵ月後だという。

 ※機体開発が難しいのではなく、標的を識別するAIソフトの開発に時間がかかってしまうのだろう。それが搭載されていないと、突入制御を最後の最後までオペレーターが手動でリモコンせねばならず、5kmを超えた運用はまず不可能なので。

 ダッソー社がとりこんだ子会社の「Sogitec」は、うまい市場に目をつけた。ドローンの操縦シミュレーターだ。それも、いろいろ異なる各社のドローンのオペレーターを育成してやれる。商品名は「Genius」。

 滑走路にすでに有人ヘリが3機、着陸している飛行場への着陸。
 砂漠環境や都市環境での攻撃ミッション……。それらを自在にシミュレートできる。
 もちろん顧客の特注にも応える。』