EU、対ロシア新制裁案で合意　第三国への迂回を制限
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR21ENS0R20C23A6000000/

『【ロンドン=湯前宗太郎】欧州連合（EU）は21日、ウクライナへの侵攻を続けるロシアに対する新たな制裁パッケージ案で合意した。軍事転用できる製品や技術が第三国経由でロシアへ流出することを阻止するため、リスクのある国への輸出を制限できるようにする。

EUの議長国であるスウェーデンが明らかにした。ロシアへの制裁パッケージ案は今回で11回目。新たな案では、軍事転用可能な製品や技術の輸出制限などを盛り込ん…

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『新たな案では、軍事転用可能な製品や技術の輸出制限などを盛り込んだが、こうした対応は中国を念頭に置いているとされる。

5月にEU関係者は、迂回輸出に関与したとして中国企業への制裁を検討していることを明かしていた。ロイター通信によるとパッケージ案には当初、中国企業8社の名前が含まれていた。ただ中国政府が企業へ圧力をかけると約束したことで、結果的に5社を除外したという。

これまで第三国を経由したロシアへのモノの流入は、国際的な問題として度々あがってきた。主要7カ国（G7）が5月に広島で開いた首脳会議（サミット）でも、共同文書に「回避・迂回を阻止する」との目標を盛り込んでいた。』