《火だるま特攻戦車》登場

《火だるま特攻戦車》登場!
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『雑報によると露軍がT-55の内部に爆薬を詰め込んで無人で宇軍部隊めがけて走らせてきたが、途中で発火し、四散した。場所はドネツク州マリンカ市近郊。

2023/06/20/ 06:40 / 兵頭二十八

 それをやるなら、廃タイヤに爆薬を充填して転がした方が、よっぽど気が利いている。
 ……そう思いつつネットを眺めていたら、「One Wheel Scooter」というジャンルの電動モーター駆動の商品が、すでに複数、発売されていることを知った。あるウクライナ兵が、野原でその商品(MonoRover?)に両足をかけて自走しながら自動小銃を発射するおふざけ動画をSNSに上げている。

 そこで、その類似商品のラインナップを調べてみて、わたしはこう断言できるようになった。おそらく今年じゅうに、「自爆攻撃型・無人1輪車」が、ウクライナ戦線に現れるであろう。

 すなわち、「地面を転がる対戦車兵器」が、デビューするはずだ。

 敵の塹壕線の方位と距離が分かっているのなら、暗夜にこの「1輪車爆弾」を転がしてやればいい。電池モーターを動力に、時速14マイルで、距離15マイル走る商品もあるようだから、専用の兵器として改造するなら、人体と同じ重さの爆薬を、数km先の塹壕に突入させて轟爆させることぐらい、たやすいだろう。

 いったん、基礎モデルが活躍を始めれば、そこから、進化の枝分かれも始まる。

じきに、「鉄道レール上を自立的に転がるタイヤ爆弾」が創られるはずだ。タイヤの接地断面は、逆「凹」字状(=逆M字状)になるだろう。

レールの上は抵抗がすくない上、勾配もない土地柄だから、軽量のバッテリー電源でも、数十kmも転がって行くはずだ。

これで露軍の後方補給を常続的に悩ませてやることが可能になる。

挺進隊が奥地まで潜入するには及ばない。最寄の鉄道線路からこいつをスタートさせてやれば、あとは1輪車が仕事を引き受ける。何かに衝突するまで、ひたすら東に向かって走り続け、電池が切れて回転が止まったら、あるいはプリセットされた回転回数カウントに達したところで、自爆してレールを破断する。

炸薬量が60kgもあるなら、起爆前に横倒しにしなくとも十分だ。』