米軍制服組トップ、ウクライナ反攻は「着実に進展」
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN15E7W0V10C23A6000000/
『【ワシントン=中村亮】米軍制服組トップのミリー統合参謀本部議長は15日の記者会見で、ウクライナ軍による反転攻勢に関し「着実に進展している」と語った。「とても難しい戦いだ。激しい戦いだ。長い時間がかかり、多くの犠牲を払うだろう」とも話した。
オースティン米国防長官とミリー氏は15日、ブリュッセルでウクライナ支援会合を主催し、終了後に共同記者会見を開いた。
ミリー氏はウクライナ軍について「モラール、指導力、能力、執念、強靱(きょうじん)性がいずれも高い」と言明した。「ロシア軍の統率は必ずしも首尾一貫していない」と分析したうえで「ロシア軍は防衛戦を強いられており、多くの兵士はなぜそこにいるのかさえ理解していない」と主張した。
オースティン氏はロシアとウクライナの双方に犠牲があると指摘し「重要なことはウクライナが損傷した装備品を修理して戦闘に戻せることだ」と強調。「補給活動をうまくやる方が最終的に優位になるだろう」との認識を示した。
ウクライナ支援に関し、オースティン氏は英国とオランダ、デンマークとともに追加の防空ミサイルの供与に向けて財政支援を実施すると明らかにした。』