ロシア、ウクライナ併合4州で「地方選」 9月10日に
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR15CZ10V10C23A6000000/
『ロシア中央選挙管理委員会は15日、ロシアが一方的に併合したウクライナ東・南部4州で9月10日に地方選挙を実施すると発表した。ロシアの実効支配を一段と強める狙いとみられる。
タス通信などが報じた。9月10日はロシア全土での統一地方選投票日にあたり、併合した4州でも同日に選挙を実施することでロシアとの一体感を強めて支配の既成事実化をはかる考えとみられる。ロシアが制圧した併合地域では通貨や教育などでも「ロシア化」が進んでいる。
ロシアは併合したウクライナのドネツク、ルガンスク、ザポロジエ、ヘルソンの4州で2022年10月に戒厳令を導入した。侵略などの外敵脅威を理由に戒厳令が発令された地域では市民の移動や政治活動を制限できる。
ロシアのプーチン大統領は23年5月に併合4州で選挙を実施するための法律に署名した。ロシア国防省やロシア連邦保安庁(FSB)との協議に基づいて選挙を実施できる環境を整えていた。』