6月5日に破壊された、「トグリアッティ~オデッサ」アンモニア・パイプライン。
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『Paul Goble 記者による2023-6-13記事「Moscow Seeks to Use Ammonia Pipeline Blast to Pressure West on Ukraine」。
6月5日に破壊された、「トグリアッティ~オデッサ」アンモニア・パイプライン。誰が下手人かについては、露側は宇軍の爆破工作だといい、宇側は露軍の砲弾の逸れ弾が当たったのだろうとうそぶいている。
1981年の完成いらい、ロシア国内で製造されたアンモニアは、オデーサ港までパイプラインで送られて、そこから船で輸出されていた。アンモニアは肥料の原料になる。
このパイプラインはしかし、2022-2以降、アンモニアを圧送していなかった。
ロシアは、ウクライナが小麦の輸出を再開したいのなら、ロシアのアンモニアのオデーサからの輸出も再開しろと要求をしていた。
これが稼動していたときには、250万トンを越すアンモニア輸出によって、ロシアは年に24億ドルも稼げていたのだ。
ロシアは、製造したアンモニアを、黒海に面したノヴォロシースク港から輸出できないかとも考えたが、港が浅すぎてダメ。さりとてタンク貨車でバルト海諸国〔やカリーニングラード〕から輸出しようとすれば、西側の経済制裁が実行されているので、積み荷の通過は拒絶されるだろう。』