ウクライナ「ロシアは反攻防御へダム爆破」と非難
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCB112FP0R10C23A6000000/
『【キーウ=共同】反転攻勢を本格化させたウクライナのマリャル国防次官は11日、南部ヘルソン州からロシア軍が強力な部隊を転戦させていると発表した。ロシア軍が攻勢を受ける戦線を狭め、南部ザポロジエ州と東部ドネツク州バフムトの防御に兵力を振り向けるため、ヘルソン州カホフカ水力発電所のダムを爆破したことが明らかになったと主張し、非難した。
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ダム下流域の洪水により、ヘルソン州でウクライナ軍はドニエプル川を渡って対岸のロシア陣地に攻め込むのが難しくなった。マリャル氏は、同州でウクライナ軍が攻撃を阻まれ災害対応を迫られる一方、ロシア軍はザポロジエ州などで必要な予備軍を確保したと訴えた。
ロシアのプーチン大統領は9日、反転攻勢の撃退に自信を見せた。ウクライナのゼレンスキー大統領は10日、反転攻勢開始を初めて認めた上で「軍司令官らは楽観的だ」と反論した。
米シンクタンクの戦争研究所は10日、ウクライナ軍が同日、東・南部の4地域の戦線で反転攻勢を続けたと指摘。地雷原で守りを固めたザポロジエ州のロシア陣地に対し、制空権のないまま困難な正面突破を試みているが、ロシア軍は電子戦も効果的に仕掛けて防御を続けていると分析した。
ロシア軍が精鋭部隊を配置したとも説明。ウクライナ軍はここ数日、限定的な突破で陣地を一時確保した後、撃退される構図になっていると推定した。ただ兵力の大部分は未投入で、初期の戦況で作戦全体の成否は予測できないと強調した。
さらに、ロシア軍がウクライナ部隊の通信を妨害する電子戦の能力を向上させたとの見方も示した。ウクライナ軍は米欧が供与した暗視装置を活用し夜間の攻撃を強める可能性があるとした。
ロシアのショイグ国防相は反転攻勢が4日に始まったと発表。ダムは6日午前に決壊した。
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柯 隆
東京財団政策研究所 主席研究員
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別の視点
ウクライナは自分のダムを破壊させる理由がない。ロシアがダムを破壊させるのは相当追い込まれているからであろう。負けたのに、負けを認めないのは愚かで犠牲者をもっと出してしまう。少し前の話だが、ロシア選手は薬物ドーピングにひっかかりオリンピック出場が禁止された。これも負けを認めない結末である。オリンピックに出られないよりも、ウクライナ戦争をきっかけにロシアは世界で完全に孤立してしまう可能性が高い
2023年6月12日 6:40』