ウクライナ反攻開始か 米紙「砲撃・地上攻撃強める」

ウクライナ反攻開始か 米紙「砲撃・地上攻撃強める」
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR05C3K0V00C23A6000000/

『【ブリュッセル=辻隆史】米紙ニューヨーク・タイムズは5日、ロシアに対するウクライナの反攻が始まった可能性があると報じた。米ロ双方の当局者の話として、ウクライナによる前線での砲撃や地上攻撃が強まっていると伝えた。同国のゼレンスキー大統領は近く反攻を始める考えを示していた。

同紙によると、米当局者が匿名を条件に「(足元の)攻撃の急増は反撃開始を示している可能性がある」と明かした。米軍は人工衛星の画像…

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『米軍は人工衛星の画像などを用いてウクライナ陣地から発射される砲弾やミサイルの数を分析し、反攻が始まったかどうかを評価しているとみられる。

ゼレンスキー氏は3日の米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)とのインタビューで、反転攻勢の準備が整ったと断言した。早期に実施する意向を表明していた。ウクライナ国防省は作戦の成否に影響を与えるとの判断から、反攻開始の時期は公表しないと宣言している。

ロシア国防省も5日、ウクライナ軍が同国東部ドネツク州で大規模な攻撃を始めたと発表した。同省は南部ザポロジエ州近辺でも戦闘が激化していると公表。ロシア側は撃退したとアピールしている。

米シンクタンク、戦争研究所も4日、ウクライナ軍がドネツク、ザポロジエ両州の州境で攻勢を強め、一部で前進したとの分析を示していた。ウクライナはこれまでの関与を否定しているが、ロシア西部各州でドローンによる攻撃も続いている。

ロシア西部ベルゴロド州では反プーチン政権を掲げる武装集団が越境作戦を実施し、複数のロシア兵を捕虜にしたとの声明を4日に出した。』