米首都上空の制限区域に軽飛行機侵入 戦闘機が緊急発進

米首都上空の制限区域に軽飛行機侵入 戦闘機が緊急発進
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCB051BZ0V00C23A6000000/?type=my#AAAUAgAAMA

『【ワシントン=共同】米国とカナダの防衛組織、北米航空宇宙防衛司令部(NORAD)は4日、首都ワシントン上空の飛行制限区域に軽飛行機が侵入したため、F16戦闘機を緊急発進(スクランブル)させた。軽飛行機は南部バージニア州の山岳地帯に墜落した。ニューヨーク・タイムズ紙電子版が報じた。当局が首都上空の飛行理由や墜落の経緯を調べている。

軽飛行機の所有会社の経営者は同紙の取材に、経営者の娘や孫、操縦士ら計4人が搭乗していたと明らかにした。飛行中に交信を絶っており、機内の気圧調整ができなくなって搭乗者全員が意識を失った可能性もあるとの見方を示した。

当局は軽飛行機が墜落するまで連絡を取ろうと試みたが、応答はなかったという。戦闘機は撃墜などの措置を取らなかった。

軽飛行機は南部テネシー州の空港を出発し、東部ニューヨーク州に向かっていたが、Uターンしてバージニア州方向に飛行した。戦闘機が出動した際、音速を超えた機体から出る大音響が首都周辺に響いた。』