ノルウェーはロシアと直接に国境を接するNATO加盟国である。その国境の向こう側の露軍部隊を「コラ半島旅団」と俗称する。

ノルウェーはロシアと直接に国境を接するNATO加盟国である。その国境の向こう側の露軍部隊を「コラ半島旅団」と俗称する。
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『ストラテジーペイジの2023-3-23記事。

    ノルウェーはロシアと直接に国境を接するNATO加盟国である。その国境の向こう側の露軍部隊を「コラ半島旅団」と俗称する。近くには、露軍としては数少ない、極地行動力のある歩兵旅団なども所在する。

 コラ旅団は3000人。1個旅団の中に、3個のBTG(大隊任務集団)と、1個戦車大隊が属する。
 歩兵はスキーおよびスノーシューで冬に活動できる。

 ただし露軍の徴兵は服役1年。その任期中にスキー技倆を十分に磨けるとは信じられない。

 コラ旅団は、全体として練度は高いので、軍上層の期待度も高く、2014のウクライナ侵略戦争で膠着した戦線に後詰めとして送られたことがある。しかしあにはからんや、宇軍の郷土防衛軍のために手痛い損失を喫し、すぐにノルウェー国境に戻されている。

 そして今次侵略戦争では、コラ旅団は、その半数(2個BTG)が、緒戦からハルキウ戦線に投入された。そして6ヵ月後、およそ1000人が戦死傷で欠員に。そこに、ほとんど未訓練の新兵が、続々と補充された。

 なにしろノルウェー国境から、留守本隊の様子を常続的に観測できるから、同旅団がどんなコンディションに陥っているかは、手に取るようにわかる。2022末までに、コラ旅団は1500人の戦死者を喫したと判定されている。

 露軍上層部は、エリート部隊であるコラ旅団が壊滅する前に戦地から引き揚げさせた。しかしこれから数年はかけないと、元の練度と装備内容には復旧をしないだろうと観察されている。』