ポーランドはなぜ分割されてロシアとプロイセンに占領されてしまったか?
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『※『ウイッテ伯回想記』はじつに勉強になる。ポーランドはなぜ分割されてロシアとプロイセンに占領されてしまったか?
もともと国内が貴族階層と農奴に分離しており、農奴の身分は「人」と「牛」の中間というありさま。
だから外敵から侵略されたときに国内が一致団結できなかったという。
ここを読んでどうしてポーランドには「民兵」が自然発生しなかったかが理解できた。
米州兵軍が、州兵システムを「郷土防衛軍」としてゼロからポーランドに扶植してやる必要があったわけである。
またバルト沿岸地方(ラトヴィア)の場合、支配階層がドイツ人で被支配農民はスラブ系。やはり上下団結しにくい構造があり、ここはドイツ発のマルクシズムの宣伝に弱かったという。
それと、帝政ロシア軍はプロイセン式の軍制(参本と陸軍省を分ける)を採用しようとしたこともあったが失敗し、けっきょくフランス式になったのだという。
仏式では、軍事は軍政も編制も作戦計画も作戦指導も陸相がすべて仕切る(ショイグの陰でゲラシモフ参謀総長が霞んでいるのには淵源がある)。また補充兵がどこに補充されるか決まっていない。』