プーチン氏「厳しく報復」、キーウ攻撃 G7首脳協議へ

プーチン氏「厳しく報復」、キーウ攻撃 G7首脳協議へ
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR102BF0Q2A011C2000000/

『【この記事のポイント】

・プーチン氏、安全保障会議で「攻撃開始」宣言
・首都のほか広範囲の複数都市にミサイル攻撃
・G7首脳は11日の日本時間午後9時に緊急会合

【ロンドン=大西康平】ロシアのプーチン大統領は10日、クリミア橋の爆発をうけてウクライナへの報復攻撃を開始したと表明した。首都キーウ(キエフ)のほか、西部や東部地域など広範囲の複数都市にミサイル攻撃が相次いでいる。主要7カ国(G7)首脳は11日の日本時間午後9時にオンライン形式で緊急会合を開き、対応を協議する予定だ。

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プーチン氏は10日、安全保障会議を開いて「今朝、ウクライナに対して大規模な攻撃を始めた」と宣言した。クリミア橋での爆発を「ロシア領土でのテロ」と断じて「テロ攻撃の試みが続けば、ロシアは厳しい報復をする」と威嚇した。攻撃は国防省の提案などに基づき、エネルギーや軍、通信施設が標的だと主張した。

クリミア橋はロシアが2014年に併合を一方的に宣言したウクライナ南部クリミア半島とロシアを結ぶ。プーチン政権にとって同半島の実効支配の象徴だった。ロシアのメドベージェフ安全保障会議副議長(前大統領)も10日、橋の爆発への対抗措置について「テロリスト本人たちの壊滅になる可能性がある」と主張した。

プーチン氏はクリミア橋の爆発を「ウクライナによるロシア領でのテロ」と主張し攻撃を正当化した(10日)=ロシア大統領府提供・ロイター

ウクライナ警察によると、ロシアによるミサイル攻撃で少なくとも10人が死亡し、約60人が負傷した。英BBCは10日、キーウで取材にあたる記者のリポートの最中にミサイルが着弾したとみられる爆発音が響く様子を報じた。記者は中継を切り上げたのちに、ホテル内のシェルターに逃げ込んだ。

ドイツ外務省は、キーウにあるドイツのビザ発給オフィスの建物がミサイルによる火災で損害を受けたとSNS(交流サイト)に投稿した。

キーウのほか、西部リビウや東部ドニプロにもミサイルが撃ち込まれた。ウクライナのシュミハリ首相は「キーウと8地域で重要な11のインフラが破壊され、いくつかの地域は分断されている」とした。

ウクライナは非難を強めている。ゼレンスキー大統領は「ロシアは私たちを滅ぼし、地上から消し去ろうとしている。ミサイル攻撃は、ロシアの問題が戦いでしか解決できないという文明世界へのシグナルとなった」と述べた。同氏はドイツやフランスの首脳らと相次いで電話協議し、米欧に対応を訴えた。

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