スカーフデモの2少女死亡 イラン、当局に殺害疑惑

スカーフデモの2少女死亡 イラン、当局に殺害疑惑
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『【テヘラン=共同】イランの反スカーフデモに参加した16歳の少女2人が相次いで死亡した。イランメディアによると、当局は2人の死因について「転落死」や「自殺」と主張。だが説明に矛盾が判明するなど不審な点が浮上し、国民の間で当局による殺害を疑う声が広がっている。

イランでは髪を隠すスカーフのかぶり方が不適切だとして拘束されたマフサ・アミニさん(22)が急死した事件を契機に抗議デモが発生。治安当局が弾圧し、国際人権団体は多数が殺害されたとの見方を示している。

首都テヘランではニカ・シャカラミさん(16)の遺体が9月下旬にビルの庭で発見された。当局は頭部などが骨折していることから「高所から転落した」と判断した。

今月5日、シャカラミさんが殺害されたとの疑惑をおじが国営テレビで否定。だが翌6日に母が反体制派メディアに対し、おじは治安当局に逮捕されテレビでの告白を強要されたと暴露した。遺体は勝手に埋められたという。英BBCペルシャ語放送が入手した死亡診断書には「硬い物で殴られた複数のけが」を負った後に死亡したと書かれていた。

高校生サリナ・エスマイリザデさん(16)の遺体は9月下旬、テヘラン西方カラジで見つかった。当局は「飛び降り自殺をした」と説明し、過去にも薬を飲んで自殺を図ったと指摘。さらに今月7日に、母親とされる女性が自殺を認めた動画を公開。だが女性が、エスマイリザデさんが生前に動画サイトで公開した母親とは別人だとソーシャルメディア上で指摘された。

アムネスティ・インターナショナルは、エスマイリザデさんが治安当局に警棒で頭を殴られた後に死亡したとの情報を伝えている。

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